スウィーニー・トッド

静岡オリオン座で19:00の回と21:30の回。客入りは前者は120人ほど、後者が60人ほどとなかなかの入り。

噂の残虐と言われる場面も言うほどではないと思うけど、女の子グループで身もだえしてたのがいた。



ソンドハイムのミュージカルは旋律の難しさが評価されてるみたいだけど、どうにもその辺は分からなかった。ただ複数人の掛け合いやつながりが上手いんだよなー。

ただやっぱりジャーンと派手なALWの方が好きだな。



この映画ではジョニー・デップティム・バートンのコンビがウリになってるけど、ジョニー・デップがどこに出てたのか分からなかった。その代わりにくりいむしちゅーの有田が出まくりだった。



この作品自体、脚本が上手く、音楽が上手いところに役者が上手くて、さらに監督がこの作品が浮き彫りにする人間の性を上手くまとめたものだから、上手さだけが目立って、ミュージカルというジャンルそのものが持つ迫力みたいなものにイマイチ欠けていたような印象。そんなものは舞台で感じろ、ってことかもしれないけど。



憎しみや復讐というものが本来あるべき手段としてではなく、目的として存在するようになり、ひいては人が生きていく理由へと変化していく、その過程が放つメッセージは真摯に受け止めたい。





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