産経新聞の提灯記事にあきれた



 ■ネット指南が助長「トイレに…」「盗まれた」



 渋滞や交通事故の原因となる違法駐車対策を強化するため、民間業者が駐車違反の車を確認するなど、取り締まりに協力する駐車監視員制度が、平成18年6月に導入されてから3年目に入った。取り締まり件数は着実に伸びる一方、摘発を逃れるため虚偽の弁明書を提出するドライバーも後を絶たない。インターネット上では、摘発逃れを“指南”するサイトも目立つ。虚偽の申告で罰金を科されたケースもあり、警視庁では「根拠のない書き込みを信用しないで」と注意を促している。(森浩)



 駐車監視員は、都道府県公安委員会の講習を受けて試験に合格した「みなし公務員」。東京都内では今年4月現在、766人が違法駐車に目を光らせている。



 警視庁駐車対策課によると、東京都内の駐車違反取り締まり件数は、駐車監視員制度が導入された18年6月からの1年間で約75万件。うち44%の違反を駐車監視員が確認。翌19年6月からの1年間では約91万件と増加し、うち54%を駐車監視員が確認した。同課では「駐車対策で重要な位置を占めている」という。



 制度では車の所有者が違反通告を受けた場合、「弁明書」が提出できる。「救急車で運ばれていた」など、やむを得ない理由の場合には違反金を科さないようにするためだ。



 しかし、これまでに提出されている弁明書をみると、「トイレに行っていた」「近くに駐車場がなかった」といった言い訳が大半で、「盗まれていた」など悪質性の高い虚偽の弁明も目立っている。



 虚偽の弁明を見破られ道路交通法違反(虚偽報告)に問われ、罰金を科されるケースもある。昨年5月31日、東京都新宿区内にオートバイを違法駐車した男性(42)の場合がその一例だ。



 駐車違反の標章を張られた男性は、取り締まりの約2時間後に「ナンバープレートが盗まれた」と虚偽の被害届を出し、後日「盗まれたナンバーを付けたオートバイが駐車違反をした」と弁明書を提出した。



 警視庁の調べで虚偽弁明が判明。男性は道路交通法違反の疑いで書類送検され、東京簡裁から罰金10万円の略式命令を言い渡された。虚偽説明で書類送検されたケースはこれまで東京都内で5件あるという。



 こうした虚偽の説明を助長しているとされるのがインターネット。ネット上では「盗まれたことにすれば大丈夫」「ドアを外からロックしてしまったと説明すればよい」という“指南”が絶えない。中には、「この弁明書で罰金を免れた」と、弁明書のコピーがネットオークションで販売されていることもある。警視庁駐車対策課では「虚偽を通さないよう今後も積極的に捜査する」と、“ゴネ得”を許さない方針だ。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080629-00000062-san-soci





昨日から駐車違反がらみの検索でのアクセスが増えてると思ったら、ひどい記事が出てるた。産経新聞みたい。

去年の5月31日の違法駐車の話が何で今、記事になってるんだ?簡易裁判所の略式命令が出たのはいつなんだよ?ま、書けないんだろう、過去の話を無理やりほじくり返してるだけなんだから。



しかしナンバー盗まれました、って頭の悪い嘘を教えるインターネッツもひどい。駐車違反の取締りではナンバーと車台番号も控えてるってのに。ナンバーを盗まれました、っつっても調べれば一発だし、データを突きつけ合わせるくらいのことはしてるよ。

どうしてそういう証拠に残る最悪の嘘をつく?最近の公務員叩きの風潮に乗って、公務員をナメてるんだろうな。



あげく略式命令で10万円。放置違反金制度ではなくて、道交法違反で送検されてしまった以上、罰金の金額は検察官が自由に決められるからこうなる。都知事選で有名になった外山恒一が原付で一方通行を逆走して正式裁判になったときは12万円だったっけ。

逆に言えば、放置違反金や反則金を納付せずに正式裁判になったときにはそういうリスクもある、っつーことだけど、さらに逆に言えば反則金不納付で正式裁判になるのはこういうバカだということでもある。反則金不納付にして正式裁判になるケースは数字上でもきわめてレアケース、そのレアケースもこういうアホで埋め尽くされて、それなりの正当性のある主張がある場合にはまず正式裁判にはなるわけがないってこと。



で、俺の経験から裏技を考えてみると、弁明書が通るのは事実上、

「自分のせいじゃない」

この1点だけ。自分で駐車して、その正当性を主張してもまず通らないと思われる。

つーことは誰でもが動かせる状況を作ればいい。

普段からエンジンつけっぱなしで駐車しておけばいいんじゃないのかな。

2輪車の場合だったら、ハンドルロックしなければエンジンが動かなくても動かせる状況を作れる。

この場合でも降りたところを監視員に見られてたら多分アウトだろうけど。それも記録されると思う。運転してきて降りて停めてましたって。



そんなことをしなくても、後から盗難届を出せばいいだろう、と思われそうだけど、リスクが高すぎる。間違いなく自作自演の犯人扱いされてギリギリ絞られる、それに耐えられるか。ネットを使って賢く立ち回ろう、なんてセコいことを考える奴には無理だろうね。

虚偽申告をした後には臨機応変の対応が必要だし、ネットに頼ってる暇なんか与えてもらえない。警察はこういうときにボロを出させるプロだしね。

バレた時の警察の報復は半端ないよ。この記事なんかは、その報復のひとつだと思う。

根っから頭がよくて度胸のある嘘つきなら別だけど、そんな奴らはネットになんか頼らずに自力でその場その場に応じてボロも出さずに立ち回るし、多分そういうやつらの弁明書は通ってるんだろう。

で、それをオークションで買って、弁明書を出すのは簡単だよ。問題はその後にかかってくる電話な。



一番現実的には、駐車違反のシールに貼られている通りに警察に出頭して、反則告知を受けて、放置違反金制度ではなくて道路交通法違反の扱いにして、反則金不納付で簡易裁判所内にある交通分室に出頭の上、送検してもらって、検察官による不起訴処分を待つ、これがリーズナブルな選択だと思う。最悪罰金10万+前科になるというリスクはあるけど、前科があればノープロブレムだし、たいていの場合は罰金額=反則金額だし、正式裁判になる確率は・・・

http://www.moj.go.jp/HOUSO/2007/hk1_2.pdf

公判請求9787件、不起訴が154976件(他にいわゆる赤キップの略式命令520391件)。

死亡事故などの重大事故や最近流行の飲酒傷害事故がほぼすべて公判請求されることなどを考えても、反則金あがりの公判請求はほぼゼロ。

免許の点数は引かれるけど、リスクとリターンとの関係から考えるとこれがベストの選択肢だと思われる。



詳しくはこっちを見てもらうことにして

http://d.hatena.ne.jp/RRD/searchdiary?word=%2a%5b%b8%f2%c4%cc%b0%e3%c8%bf%5d