Love is over

欧陽菲菲のこの動画を再生しながら読んで欲しいんだけど。


20時過ぎてジムのサウナに行ったら、誰もいなくて、ジェットバスのジェットも止まってるし、水風呂の水も止まってるし、サウナのテレビも消されちゃって、静かだったのよ。
シュンシュンと麦飯石の熱せられる音だけが狭いサウナ室に響いていた。


本当に静かな年の瀬。下手すると年の過ぎる音さえ聞こえるような、そんな静寂の中、ポタリポタリと落ちる汗を目で追う。
サウナって一種の禅だよね。自分の内奥を見つめる儀式。
まったくの無防備な時間。


そのとき、突然テレビが点いて、大音響でlove is overが流れた。
どれだけビビッたことか。また曲が不気味だし。
ホラー映画ってだいたいこんな感じで恐怖の時間が始まるんだよ。最近見た「1408号室」も勝手にスイッチが入ったラジオの大音響から始まった。そしてドアが突然閉まったり、電気が消えたり。


しかも風呂の呪いって言えば、俺がトラウマになってるホラー映画があって。

日本語タイトルが「ゴースト・血のシャワー」


乗ってた客船が沈没して漂流、たまたま通りかかった船に乗り込むが、実はこれが幽霊船。それもナチスの拷問船。この拷問船という設定もすごい。ナチスが拷問したけりゃ船に乗せる必要なんかないだろうに。
今思うとどう見ても怪しい船に乗ってシャワーを浴びようと考えるのもすごい。栓をひねったとたん、シャワーから噴出す拷問の犠牲者の血しぶき!逃げようとするもバスルームのドアが開かない!血のシャワーを浴びながら逃げ場もなくキャーキャー泣き叫ぶお姉ちゃん。シャワーの栓を閉めたら?
でもこれって脅かしのネタの1つに過ぎないんだよね。それをタイトルにするってのがすごい。
とはいえガキだった俺にとっては衝撃的だった。
いまだにシャワーから血が出てくるんじゃないかと思うときがあるもん。今日とか。


いや、まあ、今日の場合はもちろんフロントで気を利かせてテレビを点けてくれたんだけどさ。
でもリモコンも引き上げちゃってたから、あんまり意味なかった。