チェ 28歳の革命〜ゲバラを知らない奴が評価を下げる

静岡ピカデリー1で19:00の回。客入りは30人ほどとやや弱め。


昨年の秋、初めて日本平球技場エスパルスの試合を見に行った。
そこでゲバラの旗らしきものが振り回されてるのを見て驚いた。浦和レッズが赤つながりで、ゲバラの旗を振り回してるのは知ってたけど、エスパルスでもやってるの?でも旗がよく見えないからゲバラとも限らないし。
と思って、連れて行ってくれたエスパルスサポーターに
「あの旗に描かれてる人、誰?」って聞いたら
「知らない」って答えが返ってきた。


そんなゲバラだが、俺は大好きだったりする。確かにかっこいいんだけど、ファッションでだけとらえられるってのが理解不明なんだけどねぇ・・・。
ストイックな軍人が俺は好きなのかもしれない。三国志だと趙雲とか。


http://jp.youtube.com/watch?v=1yNnUre8J_w:MOVIE
そんな俺はこの2時間20分にもなろうかという長編を実に楽しめたんだけど、そうじゃなかったら見ないで欲しいね。ある程度事前の知識がないと置いてけぼり食らうことは確実。それで理解できなかったからって、映画のテーマ自体を攻撃されたらたまらん。
(1/11追記 こんなのが出るだろうな、とは思ってた
http://tech.g.hatena.ne.jp/itkz/20090111/1231666878
一応、映画泥棒キャンペーンの前にキューバがどこにあるかくらいの説明が流れるんだけど、全然説明不足。


ほら、いま派遣村とか世間の注目を集めてるけど、そういった虐げられている人たちと戦うスタンスとかゲバラに通じるものがあるし、この映画をきっかけに世の中変わっていくとか、そんなこともちらと夢見たけど、残念ながらそんな感じの映画じゃない。
あくまでゲバラ好きを喜ばせるためだけのオタク映画。


ゲバラらしいエピソードも満載だし、「俺は特殊任務に就くから後を頼む、逃げた奴は銃殺」とか言い残して逃げるバチスタと違ってストイックなところとか、カストロが決して社会主義革命を意図していたわけではないところとかもきちんと描かれている。


問題は、ここまでリアルなつくりにしておいて、謎のままになってるゲバラの死にまつわるエピソードの続編はどうなるの?ってこと。

(追記)
「チェ 39歳別れの手紙」を見てきた
http://d.hatena.ne.jp/RRD/20090127/p2