ブラザーフッド
静岡ピカデリー2階で16:05の回。シルミドの8倍は客が入ってた。50人ぐらいいた。
ちょっとご都合主義のストーリーが異質に映る部分もあったけど、それが韓国映画っつーことで。
つーかこの程度で「都合が良すぎる、不自然」という奴はミュージカルを見て「なんで歌うの?」っていうんじゃないの?展開をリアリティーを重視して描くか、象徴的に描くかの違いで、これは単なる手法の違いでしかないだろう。
キャスティングの面では出だしで「国分太一と香取慎吾の兄弟だ」と思った。
でも段々顔が変わっていくのよ。撮影中に俳優も変わっていったんだろうな。兄なんか最後は渡辺謙だし。
あと婚約者ヨンシン役のイ・ウンジュの顔を見て「なるほど、裕木奈江顔が今ごろ人気とは日本に比べて10年遅れてる」と思った。
内容でいうとネットでの映画評ではプライベートライアンとの比較が多く見られるが、むしろフルメタルジャケットを思い起こす場面が多かった。特に兄ドンゴンが(自発的に)洗脳されていく過程が見える場面で。
あとは「普通」かな。エンディングは良かった。死体が風化して白骨になる数秒はぐっと来た。そして年取ったジンソク役のじいさんがいいんだよ。評判を聞かないけどいい役者なんじゃないの?
シルミドにしろ、ブラザーフッドにしろ、韓国が隠してきた暗部が描かれている。
韓国の映画政策というのは直視しにくい歴史を映画というクッションを使って見なおすことが目的だったのではないかと最近思いつつある。