バベル

「バベル」を観た。ピカデリー2で21:25のレイトショー。客入りは30人強。

バベルというタイトルは後付けだそうだけど、内容自体、旧約聖書をイメージさせる場面がいくつかある。その典型が狙撃親子の構図。カインとアベルそのものの関係だ。

そういったことが普通に分かるキリスト教文化圏の欧米人向けなんだろう。モロッコで起きたアメリカ人相手の傷害事件の12歳の容疑者の顔写真が日本の ニュース番組で放送されたりとか、なんだかなーって部分は少なからずあったのは確か。ただ、それらを上回る圧倒的なメッセージ性に富んでいたのも確かだ。

この作品のプロモーションの過程において言語間のコミュニケーション不全をテーマとして主張している。しかし、バベルの塔の伝説の要点はそれまで人種とい うものが存在していなかった世界に、言語の違いをきっかけにして異種の人種を発生させたことにあるのではないだろうかと思う。

この映画でもアメリカ人の命は現地人が絶対に乗れないヘリコプターで運んででも救われるものとして描かれている。全米の注目を集め、日本でもニュースになる。その一方で、それ以上理不尽に危機にさらされる命が日常として存在することも描いている。

その人種の違いというものは言葉の違いだけが由来なのだろうか?という疑問にこの映画では日本パートの形で回答をしている。

観てすぐに消化しきれる映画ではないことだけは確実に言える。それが上手さゆえか下手さゆえかは分からないけど。

「バベル」を観た。ピカデリー2で21:25のレイトショー。客入りは30人強。

バベルというタイトルは後付けだそうだけど、内容自体、旧約聖書をイメージさせる場面がいくつかある。その典型が狙撃親子の構図。カインとアベルそのものの関係だ。

そういったことが普通に分かるキリスト教文化圏の欧米人向けなんだろう。モロッコで起きたアメリカ人相手の傷害事件の12歳の容疑者の顔写真が日本のニュース番組で放送されたりとか、なんだかなーって部分は少なからずあったのは確か。ただ、それらを上回る圧倒的なメッセージ性に富んでいたのも確かだ。

この作品のプロモーションの過程において言語間のコミュニケーション不全をテーマとして主張している。しかし、バベルの塔の伝説の要点はそれまで人種というものが存在していなかった世界に、言語の違いをきっかけにして異種の人種を発生させたことにあるのではないだろうかと思う。

この映画でもアメリカ人の命は現地人が絶対に乗れないヘリコプターで運んででも救われるものとして描かれている。全米の注目を集め、日本でもニュースになる。その一方で、それ以上理不尽に危機にさらされる命が日常として存在することも描いている。

その人種の違いというものは言葉の違いだけが由来なのだろうか?という疑問にこの映画では日本パートの形で回答をしている。

観てすぐに消化しきれる映画ではないことだけは確実に言える。それが上手さゆえか下手さゆえかは分からないけど。