靖国

「B級ダメ人間に乾杯!」



アイセル21での18:30の上映会。客入りは1回ホールほぼ満員、300人弱の大入り。

下手すると俺が見る映画の今年一番の客入りになるかも。



全体の半分ほどを占める刀匠と監督のインタビューシーケンスがよくない。

中国人の李纓監督の日本語がはっきりしないという言語的な問題と、なにを聞いているのかよく分からない質問内容で、刀匠の刈谷直治さんが返事のしようがなくて困っちゃってた。そんなうまくコミュニケーションが取れない二人の気まずい時間を延々と見せられる。



それに比べて靖国を訪れる人たちの生き生きとしてること!

言葉は悪いが、英霊をダシにして楽しんでるとしか思えない人たちが多すぎ。軍服着てパレードするならもうちょっと身のこなしをしっかりしたら?ラッパもちゃんと練習しようよ。

エンディングで戦前戦中の映像が流れるんだけど、当時の日本人の凛と襟を正した姿と対比すると遊びとしかいいようがない。



一番印象的だったのは君が代斉唱から始まるシーケンス。斉唱中に「靖国反対!」と叫ぶ中国人登場。早速ボディガードに羽交い絞めにされ強制退場、もろ差しからの腰投げで放り出した後に蹴り。すると特攻服のヤンキー登場、中国人を袈裟固めで押さえ込み。流れ続ける大音量の君が代

こんなシュールな場面、見たことがない。

場面が変わり中国人をシッシッと追い払うように退場を促す人の後ろで

「中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!中国に帰れ!(以下略)」

とわめき続けるおっさん、さらに揉み合い、いつしか中国人は口から大流血。警官が救急車に乗せようとしても中国人が拒否。

「小泉が参拝する犯罪に比べたらこんなのは怪我のうちに入らない!」と口からダラダラ血を流しながら。

救急車を帰して、保護しようとパトカーに乗せようとしても

「私は加害者ですか?!」とわめきながら抵抗。

すっげー。登場人物全員キチガイ。もちろんモザイクなし。そこらのアクション映画なんて比べ物にならない迫力。これだけでも見る価値あるよ。



期待族というべき、撮影してる人も多く映ってた。靖国神社もすべて黙認してるんでしょ、このバカ騒ぎ。靖国神社のようなところってタブーのような敷居の高さがあったけど、ここまで汚されちゃってるんだったら一度見物にでも行こうかと思っちゃうほど。すごい世界が日本にはあるね。

そういえば見世物小屋ってまだ靖国神社に来るの?あれも絶滅する前に見ておきたいんだよね。



靖国神社に関してはいろいろと思うところなりいいたいところはあるんだけど、今日のところは生き生きとした変人たちを祝福して終わりたい。B級ダメ人間好きにはたまらない。