東証の真ん中で株価暴騰を叫ぶ

アルカイダは俺ほど頭がいいわけではなかったようで、エアドゥ82便で無事羽田着。
京急日本橋へ。12年ぶりに兜町。雨が降ってるせいか、12年前に松井証券で口座を作った日とは別の街のようだ。

東京証券取引所へ。アルカイダがテロをやらなかったため、東証は過去最高の暴騰。取引のパソコンの向うでは熱狂してるんだろうが・・・東証アローズは不気味なほど静かだった。今まで見たこともない日経平均+1000円台の数字、映し出される大型モニタはテレビでお馴染み、同じくテレビでお馴染のループ状の電光掲示板には上昇を示す真っ赤な文字だけが流れ、それを見守るのはマスコミ関係者10人ほどと一般見学者2-3人。

数多くの億万長者が生まれ、それ以上の破産者が生まれた今日、音もないその現場に立ち会ったのがこれだけだとは。

音もなくグルグル回ってる株価ボードを眺めているうちに、ここは実は惑星メーテルなんじゃないかという錯覚に囚われた。あそこも世界を支配してる割には無人で、ドクター・バンのペンダントを投げ入れたらあっけなく崩壊した。
この日本経済の中心もなにかを投げ入れたら崩壊しそうだ。そして納得ずくでネジになりかけた少年たちが救われる。そんな気がした。