シルミド

静岡東映18:35の回。事前にシルミド 実尾島事件の真実を読んできたので非常に期待していたところ、客は俺と某C嬢含めて7人。(このうち1人は天野進吾じゃないかと思うんだけど、違う?)
ところで静岡東映って映画館、どうよ?
そういう演出じゃないかと思ったぐらい堂々と音が切れたり、フィルム入れ替えと思われるカウントダウンが入ったり、あげくエンドロールが終わらないうちに打ち切るってどういうことよ?ぎりぎり涙が引っ込んだところだったから助かったけど。
ここのリニューアルプレオープンの試写で窪塚洋介の「GO」を見た時以来だったんだけど、あの時も上映中に突然ぶち切れて明るくなって、何事もなかったように再開したんだった。
そんな日本映画業界に比べて、韓国の映画ってのはすごいね。よくもこれだけのフィクションを作り上げたもんだ。
実際にあった出来事、というのがウリになってるけど、本と比べると抹殺命令以降は完全なフィクションだよね。出来事は事実にある程度は基づいていても各人物のスタンスが完全なフィクション。生き残りの人が記者会見で突然激怒したというのも理解出来る。
抹殺命令が出たから自らのプライドを守るため、という分かりやすい正当性が与えられてしまったために、訓練兵がともすると安っぽいと見られる危険性を孕んだ絶対善のヒロイスティックな存在になってしまった。
もっともそこをフィクションとして受け入れることが出来れば、人間を描くという柱がしっかりとお涙頂戴の臭さを受け止めきれており、その相乗効果として涙を流さずにいられない自分に気付くことだろう。
マジ泣き、イチ押し。それはいいとして、某C嬢と観に行った映画が「ラストサムライ」「パッション」「シルミド」3本続けて主人公惨殺ということに気付くのが遅すぎた。惨殺キボンヌの人とでも思われてたりして。
今度は下妻物語でも観に行こうか?