スウィングガールズ

静岡東宝4階で14:10の回、と思ったら13:50に始まってた。途中入場で恐れ入りつつ入場、弁当持って汽車に乗ってるあたりから。
中学生の頃にタイムスリップした。なんで中学生の頃かというと、初恋の人が吹奏楽をやっていたから。なんかあの頃の放課後の練習風景を思い出したなぁ…。
演出として作りこみの甘い部分は多分に見受けられた。なんでブランド服売って楽器を買った連中がいきなり飛び込んでそれなりに演奏できるんだ?とか(でもあの場面で人数が増えることによる演奏の厚みというものが実感できた)市の音楽祭のはずの東北学生音楽祭に出れなさそうで出れるくだりとかストーリー的に致命的な部分はあるんだけど、まぁご都合主義でも全然気にならない。
ジャズの魅力が全てを包みこんでいる、と言えるほどジャズのことはよく分からないけどジャズってのは巧拙じゃないんだな、ってのはよく伝わった。
役者では豊島由佳梨。いい味出してる。是非演劇を目指して片桐はいりの後を継いで欲しい。
出演者・上野樹里 貫地谷しほり 豊島由佳梨 本仮屋ユイカ 平岡祐太
竹中直人 白石美帆 渡辺えり子 桜むつ子 小日向文世 谷啓 って書かれると俺が顔と名前が一致するのは竹中直人渡辺えり子谷啓だけだったりするんだけど意外と結構見た顔が多くて驚いた。
出演者が初めてジャズに接してその魅力に引きこまれて行くさまを見せられて、見てるほうまでその魅力に引きこまれていった。
これは俺だけじゃなくて、エンドロールで帰路を急ぐ客の少なさが証明していたと思う。もっとジャズを聞いていたい、その思いがエンドロールで流れる「LOVE」を聞かせてたのだと思う。
13:50の回は客入り60人ほどでエンドロールで席を立ったのはわずか4-5人、その後の16:05の回では30人ほどの客入りで全員が客電がつくまで残っていた。
初めはウォーターボーイズの二番煎じ、と聞いていて期待はしなかったし観るつもりもなかった。モナリザ・スマイルを観た時の予告で心を相当動かされて観た。この映画と引き合わせてくれただけでモナリザ・スマイルが今年一番のクソ映画だったことすら許せる。