2046

静岡東宝6階で15:30の回。客入りは14人。
序盤と終盤はちょっと前の典型的なダメな非アイドル邦画のような、なんらかの芸術性があるっぽい雰囲気に見せたげ感丸出しで時間軸を入り乱れさせたりといった小細工満載の小手先演出もの、中盤はちょっと前の典型的なアイドル邦画のような安っぽいテーマ性を顔で見せるもの。
といっても中盤の木村拓哉メインの「2047」のあたりは深夜の単発テレビドラマなんかでもう1回見たいような気がする。ああいうのは割と嫌いじゃない。
「連れて行って下さい」って言いながらフェイ・ウォンがどんどん壊れていくのかと思ったけど、結果的にハッピーエンドだったのがアイドル邦画的で良かったな。言うべき時に言えなかった一言を俺も時々無意識に口にすることがあるだけに痛かった。
だけどそんなものを期待して観に行ったわけじゃないんだけどなぁ…。なんというかこうデビッド・リンチ的な雰囲気というか、そんな感じの理性も感性も超えたなにかで酔えるような気配を予告編では感じたんだけど。