ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ

静岡東宝1階でテレビ静岡試写会。
B級映画っぽいタイトルからしてこういうオチじゃないかな、という予想がここまでものの見事に当たると興ざめする…はずなのだが、この映画に関してはそうではなかった。
このオチを確信した2場面に象徴されるロバート・デ・ニーロダコタ・ファニングの演技力は必見。
デビッドに近づいてきたエリザベスに対する
「あなたも気をつけてね」というエミリーのセリフ。
この時点でのエミリーの設定は悪意がありそうな不気味な少女なのだが、あのセリフが出た時のエミリーの目。不気味さの下にハッキリとした善意を感じ取れた・
目の動きで大向こうをうならせる役者はそうはいない。それをあの年で出来るんだから。
そしてデニーロの日常の中に違和感という姿を借りて狂気を暗示した演技。
エミリーに隣人が近づいてきた時の反応はアメリカの治安の悪さによる
自己防衛によるものを差っ引いてもどこか病的な雰囲気を感じた。