デジャヴ

ピカデリー2階で19:00と21:30の「デジャヴ」を見た。

2回見ちゃった。最初の20分くらいを再確認するためと、そこまで見ちゃったらラストの泣かせももう1回見ようと。

タイムトリップうんぬんはちょっとがっくし肩透かし、フォーガットンの再来かと思った。

確かに純粋な犯罪捜査もの、あるいはタイムトリップものとみるとイマイチ評価は低くなるんだろうけど、仕掛けに目を奪われてるだけ。これはそういう映画じゃないと思う。

ショーシャンクの空に」を脱出映画としてクソ映画だと言うのと同レベルの話だろう。

こりゃもう純粋な恋愛映画だよ。この映画では出会いが「死体と」「タイムトリップして」「ラスト」の3回ある。それぞれの表情の演出がたまらない。

戸棚訳でいうところの「インタビュー」をどれだけ読み込むかで印象も変わって来ると思う。

この作品は単純に過去と接触するのではなく、時空の歪みを通じて現在というテーブルの上にあるリアルタイムの過去と接触をする。ここがよく見るタイムトリップものと違う点。

そしてそのテーブルは無数にあり、複数のテーブルを行き来できる人もいるだろう。

ただ、どんなテーブルにおいても普遍に求められ、評価され、人を動かすものがある。

陳腐な言葉で言えば、愛と勇気。

設定と映像は特殊だが、久々に原点に返った洋画を見たような思いがする。