ブラッド・ダイアモンド

オリオン座で22時の回。

あちこちのレビューを見て評判がいいので漠然と期待して見たんだけど…。

いまそのレビューを思い返したり、ここの書きこみを見て納得した。

その評判の良さってのは要するに単館系っぽい雰囲気のハリウッド映画だということによるのでは?

普段は話題作だけ見て単館系っぽいのを見ない人にはその雰囲気が目新しかったんだろうし

普段から単館系を見る人には、その雰囲気とエンタメ性が融和しているあたりの評価が

高いような、そんな風に読める。

エピソードの一つ一つは重さがあるんだけど、それを無駄遣いしている感じが否めない。

手を切られるシーン、逃げようとして射殺される人がいて、手を切られる人がいて、

労働力になるからと選別される人がいて、このエピソードをその3人で回してるあたりが

絶望的にダメだと思う。ただ3種類を機械的に羅列しただけ。

でかい宝石を掘り当てて、そこから逃げるまでの偶然のオンパレードとかもそう。

そうしなければストーリーが進まないんだろうけど。

アフリカには資本主義と帝国主義のしわよせが集まりすぎていて、この映画では

題材に手を広げすぎてしまったために尺が追いついていないような印象を与えてしまった

のではないだろうか?