しゃべれどもしゃべれども

movix清水で12:10の回。ずっと楽しみにしてたのに見る機会のないうちに1日1回上映の最終週。

10分違いでモーニングショーにならないのでメンズデーを選んで来た。

上映直前に指定された席を探すと先客がいる。一瞬躊躇しているうちに場内が暗くなったので適当に空席へ。

客入りは30数人と思わぬ入り。客層はほとんどが50代以上。遅れて入場する奴が多くて辟易する。

暗い中、一生懸命指定された席を探してやがる。そのうち一人が目の前でしゃがんで動かない。

「目障りだから適当な席に座って」というと「明るくなったら動くから」

だから指定席のmovixはクソなんだよ。いつまでも動かないので「ジャマだからどけよ!」って強く言ったらどっかに行った。

上手く言葉で伝えられない3人に噺の下手な若手落語家が落語を教える。ぶっきらぼうな美人、おちゃめな大阪の子供、職人気質の元野球選手。話すことと伝え ること、話したいことと伝わってしまうこと、言葉を自分のものにすることでそのギャップを埋めていく。言葉なんて道具に過ぎない、伝える気持ちがあれば言 葉は後から付いてくる。

映画の中ではエアコンが使えないエピソードなど暑さを感じさせる要素もあったけど実際は初夏の夕立の雨上がりのような、艶やかで涼しげで爽やかな雰囲気だった。

これを5月の末に見れた人はいい風に吹かれて、帰りに美味い蕎麦なんか食ったら近年まれに見る余韻に浸れたんだろうなぁ・・・。

この暑さと湿気の中、やけくそでラーメン食って帰った俺とは大違いだ。