ゴミ社会をネット上に作った藤田晋へ。

ネット広告大手サイバーエージェント(東京都渋谷区)の藤田晋社長(34)のブログに「殺す」などと書き込んだとして、警視庁は、静岡市駿河区高松、無 職滝井啓有容疑者(32)を脅迫容疑で逮捕した。21日に発表した。所有する同社株が下落したため、「懲らしめてやろうと思った」と供述しているという。

捜査1課などの調べでは、滝井容疑者は1月2日午前2時半ごろから3時半ごろの間に4回にわたり、藤田社長のブログに「ゴミ社会をネット上につくった藤 田晋へ。おまえ殺していいですか。犯行予告を出していいですか。藤田は射殺します。本気です」などと書き込み、脅した疑い。
http://www.asahi.com/national/update/0221/TKY200802210192.html

近所に住んでるんだな、こいつ。1500万の遺産で無職かよ。あほか。

ただ、殺人予告は論外としても、ゴミ社会をネット上に作った、という指摘は正鵠を得ている。



最近このエントリに「富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのか」で検索してのアクセスが多い。なんだろ?と思ったらamazonのランキングで1位になるほど売れてるのね。

じゃ、他の人はこの本を読んでどう思ったんだろう?、と思って検索してみたわけ。

すると出るわ出るわ、オンライン書店の書誌データが。これが終わると今度はソーシャルブックマークやらamazonアフィリエイトを貼り付けただけのページがぞろぞろ。

結局個人の書評なんかほとんどお目にかからない。そりゃ個人の書評を探してこんなロングテールの端っこにアクセスしてくるわけだよ。



結局さ、日本のネット社会はコンテンツがないくせにツールだけが充実してるのよ。儲かるから。そして空っぽのツールだけが転がっていて、探してるものが見当たらないゴミ社会を形成している。

これが藤田晋が作った社会だよ。



もともとインターネットは学術利用のためのネットワークだったため、インターネットを使って金儲けなぞ何事か!みたいな雰囲気があったのよ。

その雰囲気をひっくり返したのがサイバーエージェントのクリック保証広告・サイバークリックの登場だった。と書くと、バリュークリックの方が、というツッコミもされそうだけど、正確には「クリックインカム」の存在と言ったほうがいいかも。



当時はメールマガジンがアツいメディアで、アツいながらも中心になっていたまぐまぐがのほほんとした雰囲気だったため、牧歌的なメディアだったのよ。

そこに殴り込みをかけたのがサイバーエージェント。クリック保証広告を掲載させてメールマガジン発行者に還元します、というサービスを始めたために、牧歌的だったまぐまぐもまぐクリックで応酬、メルマガ発行サイト戦争が勃発。そして残ったのは広告があるのが日常のネット生活。

そして、金儲けのために使われないゴミツールを転がすネット社会だ。