ジャンパー

「子供向けテレビ映画」



静岡ミラノ1で19:00からの試写会。

SBSファミリーサークルの主催。上映前にロビーにいるとどこかで見たようなしょぼくれたおっさんがうろうろしてる。で、始まってその正体が分かった。司会の国本良博アナウンサー。ひえー、珍しい、と思ったら、やはり20数年ぶりの試写会の司会とのこと。

つーか、全然生彩がないんだけど大丈夫?今晩自殺してもおかしくないような雰囲気だったんだけど。



上映時間88分。よく解釈すればテレビ放送を目的に作ったか、

悪く解釈すれば、冒頭の「ボクも君たちと同じような普通のガキだった」っていうような台詞から見て取れる集中力のない普通のガキ向け映画。



テレポーテーション能力が突然湧き出て、スフィンクスの上で昼寝したり、銀行の金庫に忍び込んで泥棒したり、数十センチ先のテレビのリモコンを取りに行ったり。

しかしそんな「ジャンパー」達を数世紀にわたって追い続ける秘密結社に目をつけられてしまう。



まぁ最初から最後までギリギリ集中力を切らさないような出来にはなってる。

結局ガキ向けだからガキのオイタが正当化されて、それに歯止めをかけようという大人が過小評価&悪者化されちゃってるのが馬鹿馬鹿しくて、最後にうとうとっとした瞬間に突然終わっちゃったからオチを見てなかった。



映像はなんか爽快感がないっつーか、とんでもないところにいるのに、よくある空撮画像にちょいと一筆加えました、程度のものが多かった。

どこにいるのかだけが描かれて、そこにいることがどんなことなのか、なにがそこから見えるのかとか、そういうものが少なかった。

ネタがみえみえのマギー司郎の手品を見てるような感じ。かといってSFXというネタが知れた後はマギー司郎のような味もなく、ただ手段の絵だけを見せられて、そこから生じるはずの効果がイマイチ感じられなかった。


メールマガジン静岡銀幕週報登録はこちらから