コンタクトレンズをなくした時のために

やっとこ帰宅して、くつろぎのひと時はコンタクトレンズをはずすことから始まるんだけど、これが時々なくなることがある。普通の人は洗浄中に流して大騒動するんだろうけど、俺の場合はハードレンズを自力で取り外しできずにスポイトに頼っていて、このスポイトからよく落ちる。
ユニットバスの洗面台ではずしていて、落ちた時に「カチッ」って音がするから落ちた場所が分かる・・・わけでもない。意外なところから出て来る。
「カチッ」って音は常に床から聞こえるのに、コンタクトレンズはバウンドして壁に張り付いてたり、流しのパイプの曲がり角の上に乗ってたり。浴槽の小物置き用のくぼみに飛び込んでたり。

そして今日。またやってしまった。
「ピンッ」って飛んで足元で「カチッ」、そして左のくるぶしのすね毛がふわっと揺れたような気がする。
ってことは左足の近くにあるはず。目視しても分からない。とりあえずは近眼だからメガネを取りたいが、下手に動けない。手探りで左足周辺。ないことを確認してユニットバスを出て眼鏡を確保。床を見るけど、よく分からない。手のひらで周辺を絨毯爆撃。床全面の掃討作戦は空振りに終わる。このあたりでちょい冷や汗。不安が募る。
続いて壁の探査。これも手のひらで絨毯爆撃、しかしない。配管の上、浴槽のくぼみ、過去に落ちていたところにもない。
かなりヤバイ事態。もしやユニットバスを飛び出したのか?それならそれで後ろで「カチッ」って音がするはず。足拭きマット代わりのタオルを振ってみる。ない。
コンタクトなしの生活、ちょっと考えられない。眼鏡も10年以上前のもので度があってないから
これで屋外に出るのは不安。
半狂乱状態になって探す。もしかしたら実はコンタクトが外れてなくてまだ目の中にあるかと鏡で必死にまぶたをめくってみてみたり、服についてるかと思ってほろってみたり、天井を手で探ったり、浴槽の中、引き戸のさん、路地裏の窓、向かいのホーム、そんなとこにあるはずもないのに、ってそれなんて「One more time One more Chance」by山崎まさよし
いつでも探しているよ、どっかで君のカケラを、ってカケラだと困るんですけど!
納得がいかないんだよ。小さいとはいえこの狭いスペースで消滅するという超常現象が起きた事実に。
ほしいものなど、もうなにもない、コンタクトレンズのほかに大切なものなど。
まったくあきれ返って立ち上がり、洗面台に目を落とす、その瞬間に桜木町。←意味不明

洗面台の根元にあったよ。
つーか、足元の「カチッ」はなんだったんだ?