柳陰
落語の「青菜」で存在を知ったのは小学校5年生の時。
柳陰とは味醂と焼酎を1:2で割ったものだそうだけど、実際のところ1:9くらいでいいような気がする。
つーか、お前の使ってるのは味醂じゃなくて醸造調味料だろって話もあるが。
味醂とは、もち米を麹菌で発酵させたもの。ただし仕込む時に日本酒のように水を使うのではなく、焼酎を使う。そのために本来アルコールに変わるべき糖分がそのまま残り、甘い。この甘みと、もち米を発酵させた時に出る琥珀酸の旨みが調味料として使われる理由。
ただ味醂はアルコール度数が高いために酒税がかけられる。そのために味醂に似せた化学調味料溶液「みりん風調味料」が生まれた。
つー漠然とした知識はあった。
ところが実際には味醂と「みりん風調味料」の中間みたいな液体がある。味醂に塩を加えて飲用不可にしたものかと思えばそういうわけでもない。
アルコール度数は10度以下だし、糖類添加してあるし。ただ「みりん風調味料」のように、化学調味料や香料は使われていない。
どうせ薄めて使うものだし、糖類がややべたべたするけど、安味醂だって大差ない。
そう考えると結局これでいいのか、って気がする。酒税を払って安味醂を買うよりはよほどリーズナブルなような。
つーことで4リットル1780円の甲類焼酎に200ミリリットルに、料理味醂タイプ大さじ1杯。
甘くてさっぱりしてて、ちょっと塩気が効いていてつなみなしでいくらでも飲めちゃう。これが原価100円しないっつーんだからなー。