マンデラの名もなき看守

静岡シネギャラリー左側で13:00の回。客入りは13人。



史実再現動画としてはよく出来てたと思う。ネルソン・マンデラという近代史の登場人物についてのいい教材だと思うし、講義の代わりにこの映画を見る学生が多く生まれそうばんだけど、映画としてはどうなんだろう?奥さんが変わっていく理由がよく分からなかった。



そもそもネルソン・マンデラという人となりについての描写があまりないため、なにが看守を変化させていくのかが見えにくい。それはもちろん紳士的で冷静で論理的で勇気があって根性を持ってるところなんだろうけど、それが上滑りしているというか、記号のように描かれていて、どうにも理屈っぽすぎるように感じた。



胸を突き動かされる何かみたいなものに欠けていて、映画を見たんだか教育テレビを見たんだか、数年後の記憶では区別が付いていないだろうと思う。