美女と野獣 静岡公演

劇団四季美女と野獣」を見てきた。

13:30からのマチネ。

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静岡市民文化会館のC席は2階席の上段とはいえ、角度があって見やすいし、大ホールとはいえ大劇場じゃないから2100円ならリーズナブル。もちろん細かい表情などは俺の視力じゃ無理だけど、大雑把に楽しむなら十分。







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とはいえ前後の間隔が狭いのが俺には辛いところではあるが、それを言い出したらこの会場で満足できるのは通路前の列しかない。









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キャスト。ビーストは静岡ではおなじみの静岡出身の佐野さん。ベルは西さん・・・って誰?坂本さんは開幕の客寄せだったか。他のキャストもどうも知った名前がないんだけど?













とはいっても劇団四季の役者にハズレはなく、西さんも主役にふさわしい存在感だったと思った。



例によってハズレなのが訳詞。今回は俺が「にんげん」という日本語に対して持つイメージのせいかもしれないけど、「早く人間になりたい!」の妖怪人間ベムとか、「にんげんをかえせ」の原爆とか、人権教育読本「にんげん」とか、そういうドロドロした「にんげん」という言葉を繰り返し使われると、どうにもミュージカルの印象とのギャップを感じてしまう。



もうひとつ、そもそもストーリーもイマイチ入り込めない。

美女と野獣」というフレーズはよく聞くけどストーリーは知らなかった。で、事前に聞いた話から推測したストーリーがほぼそのまま舞台上で演じられたんだけど。

ただ予想外だったのは推測したストーリーの3分の1が序盤の3分ほどで語られてしまったこと、一番盛り上がると想像したビーストとベルの歩み寄りが休憩終わってすぐの場が暖まらないうちにご都合主義展開で一気に進んでしまったこと。

ダイジェスト版を歌と踊りでバランス悪く増量した感じ。



初めて愛を受け入れられたら人生は大きく変わる、って男なら思春期のうちに多くの人が見る幻想だろう。でも実際はそうじゃないってこともいずれ気が付いちゃうんだけど、そこが分かってないビーストが、つーかこの演目が描こうとしている世界観が中二病全開で痛くて痛くて見てらんね。



つーか、愛されても世界が変わらなかったってことは、実は俺が本当に愛された経験がないからなのか?

急に不安になってきたな。