デトロイト・メタル・シティ

静岡東宝4階で13:10の回。遅れて入ったため客入りは未確認。



ポップスターを目指す気弱な青年がデスメタルバンドの悪魔にされてしまう、つーコミックが原作。



松山ケンイチだの加藤ローサだのはどうもいいにして、カジヒデキとかメガデスのマーティーフリードマンが出て来た上に、KISSのジーン・シモンズが出てたんだから驚く。

出来ればこの世界の立役者・デーモン小暮閣下にこそこの映画に出て欲しかった。



つーかライブシーンがいいんだよなー。エレキの音、特にプログレッシブロックみたいのは好きなんだけど、メタルになるとちょい苦手、ましてデスメタルは、って感じなんだけど、その俺が、おお、この曲いいね、って思えるんだからデスメタルのよほどの名曲か、デスメタルっぽいだけのロックかのどっちかなんだろう。その区別はつかないけど、こういうのはアリだし、ちょいデスメタルに対する偏見は薄くなったかも。



それに対して主人公の根岸が目指すポップは本当に色あせて、インチキなもののようにさえ見えた。「ドリーム・ガールズ」で「キャデラック・カー」をパクった白人の歌のような、そんな感じの魅力のなさ。

カジヒデキが作った曲らしいけど、もちろんそういう役回りを果たすための曲だろうし、そういうものを意図して作れるってところがやっぱりプロなんだろうね。



1時間45分で音楽やってお笑いやって、キャラは立っててストーリーもあって、上手くまとまってるし、それぞれが上質で、人物像は平坦だけど東宝映画にこれ以上を求めるべくもない。ただ、なんか物足りないような気もする。

原作読めってか?

読もう読もう。