開港5都市麺フェスタ

金森倉庫で開港5都市麺フェスタ。

出店は函館5店舗連合の復刻南京そば、新潟の味濱家、横浜の一品香、神戸の友屋、長崎の老李の5店舗。
各500食ということだったけど、終了1時間前の3時でもまだどの店の券も余ってた。ところが最初から一番長い行列を作っていた友屋じゃ3時でも20分ほど待ち時間があって、結局11時から16時の5時間では500食を提供するということは物理的に不可能だったということ。

次いで行列が長かったのは味濱家、函館5店舗と一品香が同じくらいで、老李がダントツの最下位。そりゃラーメンのイベントという認識の中で皿うどんじゃ当然っちゃー当然。もっともこれは行列の長さの話で、客あしらいの悪い店ほど行列は長い、という面もあるけど。列の裁け具合を見るに味濱家、友屋、函館5店舗の順だったのでは?
各種告知で煽ってた割りに函館南京そばがイマイチのハケ具合だったのは、既におみやげでも商品化されて販売されてたというプレミア感の欠如が原因だろう。500円・ちいさめの丼とはいえ普通3杯も食えないもん。



その南京そば。
麺は小麦粉の挽きぐるみでかなり癖がある。つなぎもなく、硬めというより火の通ってない日本蕎麦のようなザックリした歯ごたえ。スープは塩で鶏。塩味のアタリがきつい。鶏と昆布で濃厚なダシが出ている一方で、後味は軽い。
いい材料を使った素朴で原始的なラーメンという印象で、函館のラーメンの中では美味い部類には入ると思う。でもこれが美味い部類に入っちゃいけないんじゃないの?函館のラーメン界。


味濱家

こういう出店の限られた設備では仕方がないんだろうが、麺茹でがよくないと思う。
もっちりした麺が売りならなおさらのことで、湯きりがまったくされてないのかと疑うほど。一気に麺をすするともっちり感というよりもたもたした麺という悪印象。麺を一本一本食えばまた違う印象だろう。
スープはトンコツで鶏スープと店頭にも飾ってあった焼きアゴ。この焼きアゴの印象が味にない。弱いのか調和が取れているのか。ただ味に不足は感じず満足度は高かった。



友屋
具材の牛バラ煮込みに依存したラーメン。牛バラを味付ける八角を中心とした香料が全体に浸透して、どことなくエスニック風の雰囲気が漂う。辛くないのは素晴らしい。
鶏スープはやや物足りない、つーかこの牛バラにこの鶏スープは合ってないんじゃないだろうか?
ここも麺茹でがダメで、調理を見ていての不安が的中。小さなデボに入りやすいようにぐるぐる巻きになった麺が、ぐるぐる巻きになったまま丼に入ってた。