イントゥ・ザ・ワイルド

イントゥ・ザ・ワイルド
静岡シネギャラリー左側で16:50の回。客入りは40人弱。

典型的なロードムービー
否定的な見方と肯定的な見方と入り組んだ複雑な気持ちだった。

今、現に青春時代で葛藤してたらこの映画、どう見えるだろうか?
おそらくこの映画に反発する要素がちりばめられてるだろう。
同属嫌悪みたいのもあるだろうし、境遇の違いや、冒険に対する姿勢の違い、なによりこいつは自己完結したけど俺は完結してないって嫉妬つーか自己正当化つーか。
よく分からん、とにかく反発したい気持ちがふつふつわいてきた。

肯定的な方としては目を背けたくなるような青臭い理想論に基づく葛藤と行動を正面から見せ付ける、このなんという潔さ。
アラスカ用のトレーニングをして体を作って、その体が衰えていく、これを体が語ってる。台詞も引用も景色もいいけど、顔と体が多くを物語ってる。

あと、俺が思ってる「自分探し」ってのとは違うところがいい。
目的もなく立ち位置を変えて居心地のいい環境をフラフラ探すのではなく最初からはっきりと目的持って目指してるもんね。
強いんだよ。その強さに憧れる。自分の今までの葛藤してきたことが弱さとの妥協に終わってきたことの反省との対比で抑えようのない気持ちが湧き上がってきた。