ヤング@ハート〜「ショウは続けられなければならない」

静岡シネギャラリー右側で17:25の回。客入りは12-3人。

後期高齢者がロックで合唱、年取ってるから歌詞が覚えられないとか、リズムに付いていけないとか、体調が悪くて声が出ないとか、下手すりゃそのまま入院して死んでしまったり、って題材としては派手なんだけど、誠実に作ってあって好感が持てる。
作り方としては深夜の誰も見ないテレビドキュメンタリーみたい。ま、これもドキュメンタリーなんだけど、映画のドキュメンタリーって扇動的なものが多いじゃん?


ま、予告は妙に扇動的だけど。これでよしとした日本の映画配給会社は本当にダメだなー。



歌が上手いかっつーと決して上手くはない。カラオケでもっと上手く歌う年寄りはいくらでもいる。
ただ彼らはエンターティナーとして、観客になにを聞かせるべきかをよく心得ている。
歌が自分のものになる、というフレーズが何回か出て来た。歌は彼らの人生を伝える手段なのだから、自分のものにして、心の底から湧き出た自分のものを、ありのままに出すことが肝心。だから技術的に、体力的に足りない部分があっても、聞いて心が震える。



コールドプレイCOLD PLAYのフィックスユーFIX YOU。こんないい曲だったのか。
この曲をデュエットする相手が死んでしまってソロに。そしてこの歌詞でこの歌だよ。これはないよ、卑怯だよ、反則だよ。

君はかけがえのないものを失うし
誰かを愛したって無駄になる
(中略)
だから君を癒してあげよう

fixってgoo辞書にはズバリ「麻薬の注射」って書いてあるけどねw このくらいの医薬じゃなくて意訳はいいでしょ。


THE SHOW MUST GO ONとは彼らのためにある言葉。
クイーンの名曲。文字通り、ショウは続けなければならない。たとえ歌詞を忘れても、な。
THE SHOW MUST GO ONとは口にしなかったけど、ショウにはいろんなことが起きる、この精神を口にする場面があった。そして、人生はショウなり、だ。
この曲もいつか歌って欲しいな。


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