パッケージソフト販売の未来なんか、とっくに死んでるのでは?

中古ゲーム売買自体は「悪」ではないけど、パッケージソフト販売の未来を殺すことにはなると思う。


まぁ、多くのゲームメーカーが死ねば、ゲームショップにも影響が出て、どっちみち店じまいだったりします。_| ̄|○
ショップにとっても中古は「その場しのぎ」の延命措置であって、「特効薬」ではないと思います。
http://atf.sblo.jp/article/27552874.html

これはまったく逆で、もはや中古こそが飯のタネであって、「延命措置」ではないと思います。
ゲームメーカーが死んでもパッケージソフトという現物が残る以上、中古ショップは即効では死なないし、東方風に言うと「ゆっくり死んでいってね!」ということです。(東方風って言葉の意味は知らんけど)
新作が出なくてもリサイクルはなくならないしね。


俺は去年の秋まで、ゲームとか本とかのリサイクルのショップで働いていたんだけどさ。
で、俺はずっと書籍畑でゲームのことなんかさっぱり分からないから、このエントリ以上のことを突っ込まれると答えようがないんだけどさ。


少なくともあの会社の社長の指示としては
「利益を取るのは中古。新作は利益にならないけど、しっかりと新作を売って現物をその土地にばら撒かないと、お客様が売りに来ないし、お客様が売りに来ないと売り物がないから商売が成り立たない」
ということだった。


もはや新品商材は客寄せとリサイクルのための現物投入に過ぎないわけで。
ヤマダやヨドバシは中古やってないじゃないか、とか言われそうだけど、あそこらだって新品ゲームは他の電化製品のための客寄せでしょ。あるいは中小ショップで入荷できるだけさせたいけど配分で切られちゃう、そんな売れ筋ゲームを大量入荷できる強みで、他のソフトで買い切りで赤字が出てもカバーできるとか。
新品ゲームは需要と供給の関係とは別次元の事情で、まともな商売が機能してないように、端からみて感じていた。


ゲームをパッケージで店頭で売る意味、つーものはもう少し制作者サイドでも販売サイドでも考えたほうがいいんじゃないかな。これはゲーム業界に限らず、中古流通のある全てのジャンルでさ。


たとえば、パッケージソフトのエロゲの箱って、なんであんなにデカイのか?
オンラインソフトってゲームの内容とタイトルとデモ版だけで売るわけじゃん?でもその売上って、要するに顧客の目に付きにくい小さい箱に入ったエロゲの売上と同じなんじゃないの、通販の利便性なんかを除けば。
それで売れるんだったら、あんなデカい箱に入れて売る必要なんかないんじゃないの?
たとえば、DVDなんかでもデュエルサイズよりトールサイズの方が圧倒的に売れるわけだしさ。


そうやって現場での商品訴求力が高く評価されている以上、今後とも制作と販売は現行のまま、場合によってはオンライン販売と現場の販売力をネタに、脅し脅され持ちつ持たれつで進んでいくんじゃないのかなー、クライシスの方向へ。