世界は少女の涙を待っている

昨日、やけにアクセスが多いと思ったら、アクセス元は「アマンダ スーザン・ボイル
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%83%AB+%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%80&rs=0&search_x=1&tid=top_ga1&ei=UTF-8&fr=top_ga1&yuragi=off
とか、その辺の検索で

アマンダ萌え(Britains Got Talent)
http://d.hatena.ne.jp/RRD/20090419/1240154757

が引っかかったらしい。


確かにスーザン・ボイルが優勝を逃したのは意外だった。
でも俺が注目してたのはホリー・スティールなのよ。


ずっとミュージカルナンバーを歌ってきてた。これはスーザン・ボイルもそうなんだけど。
ミュージカルが根付いてるんだね。羨ましい。


で、ホリー・スティールが歌ったこの曲、wishing you were somehow againって曲。日本語訳すると「んなこたーねーけど、おめーさんがこの世にいてくれたら」とかいう意味。これは意訳しすぎか。
オペラ座の怪人に出てくる曲で、クリスティーヌが怪人にひいきしてもらって、その気になるんだけど迷って、死んだ父親の墓参りがてら相談しようと、寂しげな共同墓地で雪の中、歌う曲。
で、日本語タイトルつーか劇団四季つーか浅利慶太の訳した日本語タイトルが凄い。




「墓場にて」


いや、まあ、確かにそうなんだけどさ。
でもさあ、どうよ?
10歳のホリー・スティールが歌います、曲は、「墓場にて」
どう考えてもおかしいだろ?
これが日本のミュージカルの現状だよ。


このホリー・スティールがなんで決勝に進んだかと言うと、ちょっとした理由がある。
デーブ・スペクターが、この番組ではスーザン・ボイルをひいきしていたのが反感を買った、とかコメントしてたみたいだけど、もともとみんな承知のエンターテイメントなんだから、どうでもいいじゃんね。
それで言ったら一番ひいきされてたのはホリー・スティールだよ。なにせセミファイナルで泣いちゃって、やり直しだからね。

ホリーが泣き出して、思わずステージに駆け寄るアマンダ萌え。ってまたそこか。
で、次には、ああ、あの時、泣いた子、ってみんな見守ってるの。

これ、明らかに演出なんだよな。
もともと最初出てきたときから、
「バレエダンサーですか?」
「はい、そうです」
って少しバレエを踊ってから「踊り明かそう」をいきなり歌い出して、そのうまさにみんなビックリ、って演出だもん。

でもなー、みんな演出を知ってて、スタッフの演出と出演者の本気をみんなで盛り上げよう、ってこの雰囲気が羨ましいよね。
ところが日本じゃ同じようなバランスで成り立っていたプロレスが、今はどうなってることやら。
八百長だ、って鬼の首を取ったようにはしゃぎやがって。
あるいはマスコミだってそうだよ。ブンヤとかいわれて軽蔑の対象だったはずなのに、勝手に正義幻想を抱いて、それが裏切られたっておおはしゃぎ。
本当に残念な国だ。