函館市の人口が28万5千を切ったんだってさ

静岡の人も静岡のことが相当好きだけど、でも函館の人の函館好きさ加減は異常。
大阪の人みたいに、いいところも悪いところもあって、それをひっくるめて地元が好き、って感じじゃなくて、いいところだけを見てそこだけを偏愛しちゃってる感じ。横浜の人の横浜好きさ加減や、神戸の人の神戸好きさ加減に共通してるものがある。でも横浜や神戸は街がそれなりに大きいだけに、遠くのことは知らないよみたいに、その熱が拡散してる一面もあるけど、函館の場合は逆に煮詰まっちゃってる感じ。


極端な話が、この時期になると函館では野外劇ってイベントがあるの。昨日は道南選出(予定)でtwitter議員としても知られる逢坂誠二代議士が見に行こうとしたら雨天中止だったらしいけど。
ボランティアといえば聞こえはいいけど、素人劇団だわな。その公演入場料が2500円っつーのよ。で、内容は函館の歴史。



函館の野外劇ってのは、結構本格的なつくりになっていて、最後は感動泣かせ。
テーマ曲の「星のまちHakodate」を「おお函館!おお函館!」って出演者・観客で合唱して、会場で売ってるペンライトぶん回しながら号泣するの。多少誇張表現だけど、そんな雰囲気。



確かにいい曲なんだ、これ。なにせ作詞作曲が新井満
つーと、誰だ、新井満は?って話になるんだけど、函館では有名人で、「千の風になって」の作曲をした人。
この人が函館とどういう関係かというと、函館の隣の七飯町在住で、「千の風になって」も大沼の情景をモチーフにしてて、記念のプレートが大沼公園にあったりする。


どうよ?静岡で、静岡の歴史を素人が劇で演じて、どれだけ客が来るよ?
2年前に大御所スタイルフェスタってあったの、覚えてる?徳川家康駿府城入城400年記念とかいう。そこで、演劇じゃないけど、歴史をたどるという似たような演目があったんだけど、ひでー内容だったよな。
もう、誰がなんのために予算を使ってるんだか、わけが分からないイベントだった。



つっても函館がいいってわけでもない。
つーのも、函館好きさ加減のあまり、いろんなものを見失ってる人たちが多いんだよね。下手すると札幌より函館のほうが栄えてるって感覚の人も少なくない。
俺なんかの世代からすると、なにをバカなことを、と思うんだけど、実際に1940年まで函館の方が札幌より人口が多かったわけだし、もう20年たどれば函館の人口が全国ベスト10に入ってた時代もあるわけよ。その頃の感覚や文化なんだろうな。


だからって、例えば奈良とか長岡京とかの人が、俺たちは日本の中心だ、的な感覚でいるかっつーの。
なのに函館は北海道の中心だ、と思ってる連中が函館の中心にいて、さすがに札幌以下だとは思ってるだろうけど、旭川には勝ってるとか思ってるんだろうな、あいつらは。


その挙句がこれだよ。

函館市の人口28万5千人を割り込む

http://hakodadi.iza.ne.jp/blog/entry/1125871/



最盛期は1985年の34万5千人。俺もその一人だったわけだが。
そこからだよ、ただ人口が減ってるんじゃない、南茅部町椴法華村恵山町、戸井町と平成の大合併をして、なおかつ6万人減ってる。俺もその減った1人なわけだが。もう、バカじゃねーか、って話だよ。