飯田線(2)佐久間レールパーク

飯田線がなぜブームになってるかというと理由はいくつかあって、じじいばばあが山登りやウォーキングが好きでその交通手段になってるのがひとつ、そして佐久間レールパークが閉園するということで鉄道オタクがやってくるのがひとつ、もうひとつが秘境駅と呼ばれる時代のあだ花のような駅が好事家に注目されるのがひとつ。
で、俺の目的はと言えば、その3つすべてだったりする。


とはいえ、俺も鉄道オタクを同一視されたくないわけよ。そう思ったことがあとあと大きく俺の行動を変えるわけだけど、それは後の話。


混雑した天竜峡行きが中部天竜に着くと、大部分の客が降りた。
つーか、鉄道オタクってのはどうしてああやって上半身直立不動で重心だけ落として走るんだろうね?
鉄オタがスタンプカードに行列をなしている中、こっちはととっとと佐久間レールパークを楽しませてもらうよ。

11月で閉演して、名古屋港に鉄道博物館を作るそうで、さいたまの鉄道博物館に刺激されたんだろうけど、くだらねーよな。
あれは博物館、こっちは公園。
さいたまのは列車に乗れるように、あるいは中を見れるようになってるけど、佐久間のはほとんど外から眺めるだけ。
でも、それでいいんだよ、公園なんだから。
汽車を見ながら時間を過ごす場所。それでよかったんだよ。
あるいはさ、さいたまのテッパクに行った時に書いたけど、あれはもう完全に保存のために塗料ですべてを塗りこめられてるんだよ。
でも佐久間のは違う。現役の車両のように塗装をされてる。だから臭いがするのよ。乗ってた人の空気の臭いが。

それでいいじゃん。それ以上のなにが必要?
ゼニ?メンツ?
だとしたらJR東海らしいよね。


そんなことをしてるうちに豊橋から臨時列車の佐久間レールパーク号到着。

おおおおお、原色でヘッドマークのついた117系!とか思ってるんだろうな、鉄オタが写真取り捲りでうぜえ。
この電車からも鉄オタが続々供給されて、ゾクゾクとした寒気が走る。


つーかさ、鉄オタってどうしてもそもそとパンばっか食ってるの?種村直樹の真似?
公園だからメシ食うようにスペースがあるんだけど、鉄オタがタッパーを取り出して、見たら中に焼きそばが入ってるの。ふーん、と思って見てたら今度は食パンの袋を取り出して、食パンに焼きそばを乗せて・・・こぼしてるの。
どうして鉄オタっていつもああやって慌ててるんだろうかね?
そんなのばっか。


じゃあ、俺がどうしていたかと言うと、前日にテンジンヤで買った天丼を食いながら、暑いから出店で売ってたビールを飲んでたんだけどさ。
そこに親子連れ登場。ご飯食べようか?ええ?まだ11時にもなってないよ?
しまった。朝早かったのと、高い日差しと暑さで忘れてたけど、まだ10時台か!午前中からビール飲んでるのか、俺?


ひとごこちついたところで、屋内展示を見て回る。

くっそー、回してえ!

三信鉄道の案内図も展示されてた。
とはいえ、資料館的な性格の場所じゃないし、公園として楽しむにはオタクとガキがあふれてる。
もう中部天竜に来る機会もないだろうから近くを歩いてみる。

天竜川橋梁。こういう鉄道写真も見たことがある。

俺の旅はダムも忘れない。佐久間第2発電所

次の佐久間駅までは歩いて15分ほど。「さくま」と見ると「なのねん」と言いたくなる世代。でも「なのねん」と言ってたのはさくまじゃねーよな。