高速道路無料化に反対する意味が分からない

今日の静岡新聞一面。見出しだけじゃ川勝兵太静岡県知事が高速道路無料化に反対してるように読めるけど、大見出しと小見出しは独立していて、川勝知事は暫定税率廃止には反対、高速道路無料化には態度保留、ということのようだ。


「高速無料化」に大反対の業界関係者ら、労働条件の悪化を懸念
http://www.weekly-net.co.jp/logistics/post-4334.php

つーんだけどさ。

 しかし、これが土日になると事情が変わる。「上限1000円になってから一般車による渋滞が慢性化し、13時間もかかるようになった」。さらに、パーキングエリアやサービスエリアなどもごった返し、トラックを駐車するスペースも一般車に占有されているという。

http://www.weekly-net.co.jp/logistics/post-4334.php

週末ETC1000円になって以降、週末の渋滞がひどい、だから平日まで無料にしたら平日も渋滞するとか言ってる奴は、頭おかしいんじゃねーかと思うよ。
週末に車に乗って遊びに行って、平日にも車に乗って遊びに行く奴がどれだけいるんだよ?世間はそんなに暇人の集まりじゃねーだろ?
退職した後の団塊世代とかは相当暇そうだけど、あの衆だって土日1000円だから土日に出かけるのであって、毎日無料だったら平日に分散して、逆に土日の渋滞が減るだろjk。

 また、これまで荷主から運賃の一部として収受してきた高速料金が見込めなくなる点も大きいという。「会社を早く出て一般道を走るなど、わずかな利益を出すための苦労が水の泡となってしまう」と肩を落とす。

http://www.weekly-net.co.jp/logistics/post-4334.php

そんなことやってるから静清バイパスが渋滞するんじゃねーかよ!


だいたい静岡県内の国道ってのは東は246の御殿場から、西は国1の豊橋の向こうあたりまで、静岡市内の一部を除いてほぼ高速道路状態。だから東名高速を使わずに一般道を走るトラックが多い。静岡市内の静清バイパスの渋滞だけ我慢すればいいよ、的に思ってるんだろうけどさ。
我慢し続ける静岡市民の身になってみろってんだ。
静清バイパスが込むから迂回する国一が込む、国一が込むから迂回する南幹線が込む、南幹線が込むから迂回するSBS通りが込む、これらの車が東名高速に少し流れれば市内の渋滞は劇的に解消すると思うんだけどなー。


その一般道だって高速道路同然つーけど、やっぱり高速道路とは違うところがたくさんあって、そこを高速道路同然にトラックが突っ込んでいくんだから、地元民はたまらないよ。
深夜早朝に居眠り交じりのトラックに撥ねられる年寄りがどれだけいることか。
今週だって早朝に対面通行部分の日坂バイパスでトラック同士が正面衝突して1人死んでるし、富士由比バイパスの信号のところとか、追突事故が日常茶飯事じゃん。


高速無料化の財源云々の話だって、こういった間接的なコストやメリットまで含めた話になってるのを見たことがないんだよね。ただ、目先の直接的なゼニが自分に関係あるとかないとかの話ばっかりで。
たとえば一般道の渋滞解消による経済効果の算出だって、どこまで計算してるんだかね?静岡市内だと東西の流動が大きくて、そのぶん交差する南北の道路での信号待ちが多いんだけど、一般道の東西流動が減れば南北の信号待ちも短くなるだろうし、渋滞じゃないときも所要時間はその分短くなるだろうよ。
効果は平行道路だけじゃないし、渋滞だけじゃないんだけど、そこまで計算してるんだろうかね?