パレスチナ1948・NAKBA
静岡市女性会館アイセル21で18:00の回。客入りは60人ほど。
アムネスティ静岡グループ主催の自主上映。
最近俺が時々喫茶コーナーを使ってる「かげんどら」の代表がモギリやってた。そういうとアムネスティのステッカーみたいのを見た覚えがある。
http://homepage2.nifty.com/kagendora/
この映画がどういう映画かは加藤登紀子が上手く説明してるのでそちらを見てもらうにして。
広河隆一というカメラマンを俺が初めて知ったのは、少年マガジンに連載されていた「チェルノブイリの少年たち」の関連でのルポを読んだ時。
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この後にはエイズ問題で少年マガジンに登場したり、そういうイメージが強かった。だから若いころからパレスチナで続けてきた活動を初めて知って、頭の下がる思いがした。
もともとはイスラエル側からパレスチナ問題に関わったようだ。キブツと呼ばれるコミューンに参加して、近くにあった廃墟が気になって、調べていくうちにもともとここに住んでいたパレスチナ人の村だったことが分かる。
ユダヤ人にもパレスチナ人の土地を奪うことに批判的なグループがあって、そこに加わったり、難民キャンプで元の住人を探したりしていくうちに、1948年のイスラエル建国時にパレスチナ人の多くの村がつぶされたこと、大規模な虐殺があったことが分かってくる。
その60年前の事実を追う取材の過程でも、リアルタイムにパレスチナ紛争は続いていて動乱や弾圧の現場に行き合う様子が生々しく描かれている。死体を映して生々しいとは、これいかに?
この映画で描かれているのはどっちが正しいとか間違ってるとか、そういうことじゃない。
スクリーンの老人がこう叫んだ。
問題は年よりも若者もユダヤ人もアラブ人も殺しあっている・・・
誰がこんなことを始めた、1948年からずっと続いている!
この映画全編を通じて、悲劇の当事者の言葉の重みというものを痛感させられた。「この目で見たんだ!」って叫びの痛々しさをね。
そしてその叫びを丹念に危険を冒してまで集めていく作業というものの重みも同時に感じた。
元になった資料は再編集して研究機関に寄付するそうだ。
DVDは近日発売とのことで、今は本が出版されてる。
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