フロンティアスピリットの正体


以前、中国人はなぜ遵法精神に乏しいかという話を書いたことがある。

中国人って、はっきり言って遵法意識が低いよね。法というものを正しく理解していない。
なんであんなになっちゃったかというと、今日法律を守ってたことが明日死刑になる理由になっちゃったりする歴史があるからじゃん。

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北海道もご他聞に漏れず、日本の中では遵法精神に乏しい。なぜそうなるかというのが運転マナーからも見て取れる。


運転に関しては100%静岡人の俺から見て、函館のドライバーは異常だ。
道路に引かれたラインというものを守らない。平気ではみ出して走ってる。
Uターンが大好きですぐ右車線が詰まる。違法駐車も多すぎで左車線が詰まる。
あげく路面電車が突っ込んでくるので、慣れないと怖くて仕方がない。


この辺の事情はそれぞれ独立してるように見えて、実は密接に絡み合ってる部分が多い。
たとえばこの道路なんかがそうなんだけど、

市内のメインストリートはこんな感じの片側1.8車線というべき中途半端な道路が続いてる。
じゃあこれを2車線の道路として運用出来ないのかというと、路面電車の電停がある部分だけ狭かったり、冬場になると除雪車の片付けた雪の山が積まれて、1車線としてしか機能しなくなる。
とはいえ1車線としては広いから、違法駐車をしても大して迷惑じゃない。こういうのに慣れちゃうと、こういう道じゃなくても平気で違法駐車をしてしまう。


だからうかつに「キープレフト」なんて言いながら1.8車線の左側を走ってると、右側に並走車が来てしまい、前方に違法駐車車両があると立ち往生するハメになる。
後続車両はみんな真ん中走ってたからどんどん追い抜いていく。そんなときにうかつに右ウィンカーなんか出したら「いやいーんやややー、あんた、なにしたいのさ?」みたいなことを言われちゃう。
だからって漫然と真ん中走ってると、猛烈な勢いで電車の線路の上を追い抜いていく車がいたりで。


それでもまだ、市内だったらいい。冬の吹雪の日なんか、国道でさえどこに道があるのか、分からなくなることもある。道路わきに立ってる道路の幅を示すポールで推測するしかない。そんなときには当然引かれているだろうセンターラインなんか気にしてなんかられない。それより間違って路肩から落っこちるほうが怖い。


自分がどこを走るべきか、時に命がけで、主体的に判断して決めなきゃいけない場面がある。いざというときに法はアテにならず、命は自分で判断しなきゃ守れない。
そんな環境で遵法精神が他の地域同様に育つだろう、と考えるほうが間違ってる。
法が断続的に普遍性を失うと、人は恒常的に遵法精神を失う。
そして我が道を切り開く。
これがフロンティアスピリットの正体だ。