伝説の昭和カルトナイト

静岡シネマパークフェスティバルの企画でオールナイトでカルト映画を上映するという企画。
何人集まることやら、と思ってたら思いのほか多くて80人ほどが有楽座に集まった。館内は「さあ、これで朝まで行くぞ」という夜汽車のような雰囲気。
作品のインターバルには静活の佐藤支配人と映画評論家の轟夕起夫氏のトーク
プラス15分の休憩時間があり、再入場券が発行されて外出も自由。そのせいであるタイミングで突然深夜のファミマが大混雑するなんて、まるで夜汽車の停車時間みたいな出来事も。




お目当ての「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」については別に書くとして、他の三作品。
なにせオールナイトなんで、うかっとしてたら寝てるよなー。
野良猫ロック セックスハンター」
最後に寝ました。
「月曜日のユカ」
かなり早い段階で寝ました。
仁義の墓場
途中でちょっとだけ寝てました。


これだけじゃなんなんで。


野良猫ロック セックスハンター」はタランティーノが大好きな梶芽衣子主演の日活ニューアクション。アマゾネス的な強い女ってのはそれが暴力的魅力にしろ性的魅力にしろ、どこか男をひきつける要素があって、これは世の東西を問わずアメリカでもグラインドハウス映画にはこういうものが多かったそうで。



このシリーズでは和田アキ子が出た「女番長 野良猫ロック」が有名だけど、なんにせよ初見。アマゾネスは嫌いじゃない、つーかむしろ好きだから期待もしてたんだけど、なまじちゃんとした映画として作ってあるから逆に眠くなった。
安岡力也とバロンの抗争なんかどうでもいいよ。



「月曜日のユカ」
これが中尾彬加賀まりこつーんだからすげーよな。
オシャレでかわいいのもよくわかる。で、エスプリが効いて・・・るのかどうかは知らないけど、フランス映画っぽいのが好きなら楽しいのかもしれないけど、そういう素養がないからなー。



仁義の墓場
途中でちょっとだけ寝ちゃったけど、そのちょっとだけの間に渡哲也がカリッカリッと骨を食う有名な場面があったらしい。
やりたい放題のヤクザ。これが娯楽映画だって時代が日本にあったんだよなー。確かに自由な生き様だけど、これが娯楽として通用してた時代ってのは、やはり現代とは違うんだろう。
現代は勤め人で従順で縛られてて当たり前の社会だけど、当時は自由で自力で戦って生きてきたのに最終的には縛られた勤め人をやってて、そのあたりのギャップにヤクザ映画が上手くハマったんじゃねーのかなー、って気がする。




終わりは朝5時40分。夜が白みかけていて、まさにオールナイトで朝帰り状態。