神山教会奥の院(函館市陣川町)

俺が湧水の魅力に初めて目覚めた場所を再訪。
陣川の湯からダートを上るとすぐに石仏が3体いらっしゃる。これは点在していた3体を開発するときに集めたのだろう。神山教会から1周するミニ遍路のコースである。
神山教会は北海道三十三観音の2番札所で、四国八十八ヶ所を模した八十八の石仏がある。この石仏をたどって行き着くのが奥の院。陣川の湯から15分ほど歩く。日当たりが悪く、常にぬかるんだ道を降りていくと滝がある。滝の横の大きな岩の脇を上っていくと右側の大木にぶら下がるように生えた苔から大量の水が滴り落ちる。
落ち葉や苔がスポンジのように水を吸って少しずつ流すから洪水にならない、だから森の保水力は大事なんですよ、と教科書の文字で教えても目の前の光景の説得力の万分の1もない。
ここが今回見つけたポイント。
そして初めて目のあたりにした湧水にご挨拶。それは奥の院の手前、右上方にある小さな小屋の前。
プンと硫黄の匂いがわきたつ水。硫黄の岩の間から流れ出る冷泉が変わらず湧き出ていた。