オオカミの誘惑

シネギャラリー右側で18:45の回。シネギャラリーにしては珍しく全国ロードショー公開なので昼から整理券を取りに入ったのだが、客入りは15人。
客入りはイマイチだったけど印象に残る映画だった。今年1-2を争うコメディー映画として印象に残る。少なくとも去年の笑の大学以上に笑えた。周りの客席にしても同様であちこちからこらえた吹き出し笑いが聞こえた。
いい意味で究極のアイドル映画。俺はこういう映画を求めて今まで渡り歩いてきたんだよ。80年代には邦画にあったんだよ。こういうダメなアイドル映画が。日本のアイドル時代終焉後は返還前の香港映画に。そして今は韓国か!
ただ、80年代の日本や90年代の香港と違って2000年代の韓国のアイドル映画には「ま、アイドル映画だから」という妥協が感じられないのが素晴らしい。その心意気と実際アイドル映画だというギャップが笑いの根源。
「お約束」のオンパレードが実に心地いい。
イ・チョンアは20年前の斉藤由貴を彷彿とさせた。そう見ると20年前の斉藤由貴を今の国分太一と10年前の唐沢寿明が取り合いをしているという…どっちにしても高校生の設定は無理があるだろ。
そういえば「子猫をお願い」もそうだったけど、韓国人にとってオーストラリアに旅立つ、というのはごく日常の光景なのか?と思ってしまう。