アビエイター

MOVIX清水9番スクリーンでテレビ静岡の試写会。前方2列が丸々空いていたのは応募者が少なかったのか、天気が悪かったからか?
3時間の長丁場とは思えない映画だった、つーかこれでレオナルド・ディカプリオアカデミー賞を取れないってどういうこと?確かにジェイミー・フォックスのモノマネは神がかりだったけど、ディカプリオのハワード・ヒューズは本物を越えていたと思う。特に諮問のやりとり、あの迫力は大きいスクリーンの価値あり。仕掛けや演出以外で、特に演技でスクリーンで観る価値ありと思ったことが今まであっただろうか?あのやりとりが3時間続いたらしまいには痺れすぎて卒倒すると思う。
ノリでTWA買っちゃえなんてところはライブドアっぽかったが、ホリエモンとは雲泥の差だわ。もっともこれが本当に伝記映画といえるのかどうかは疑問だけど。堀江貴文と違ってハワード・ヒューズって人は世間に向かってどれだけ演じていたのか、興味が湧いてきた。
演出で言えば最初の編隊飛行の場面とか最後の巨大飛行艇の場面とか、CGが安っぽすぎて涙が出て気そうになった。
「レイ」でも見られた子供時代のトラウマを描く場面で、どうにも理解にしにくい場面がいくつもあった。特に追い詰められて引きこもる場面は分かりやすく描くのであればもっとさっぱりと作ってほしかったし、そうでないなら分かる人にだけ分かればいいや的になにかを突き詰めてもらいたかった。なにかを突き詰めればたとえ理解出来なくても「ああ、なにかを突き詰めているな」という部分は伝わると思うので。
大作感の割りに物足りなさも一方で感じたのはそういった部分が理由だろう。