開国博Y150はどうなっているのか

ガイドブック見ても、いまいちイメージが湧かなかった横浜開国博覧会、ラ・マシンに釣られて昨日出かけてみた。


いわゆる横浜のベイサイド全体が会場になってるらしいんだけど。
大都会だし、博覧会だし、日曜日だし、陽気はいいし、大混雑になるだろうと思ってそうそうに出かけたわけ。
ところがなんかガランとしてるのな。



会場はベイサイドとヒルサイドの2つに別れ、ベイサイドは有料会場が3ヶ所、無料会場が5ヵ所。
でも無料会場って特になにもないよ。確かに横浜はいいところだから、海風に吹かれていい気持ちにはなれるけど。


赤レンガ会場は地方物産展。
函館がY150に消極的でもう少し連携したらいいんじゃないか的な話が函館に関するブログなんかでは書かれてるんだけど、確かにこんな感じ。パンフレットが置いてあるだけのブース。
かと言って物産展だってそんなに賑わってたわけじゃないから、もっと連携したところでどうにもならなかったような気もする。


象の鼻会場はアートが多少ある。
大桟橋会場ではダンボールで作ったような船がたくさんあって、山下公園会場は黒船がいる。
以上。


展示とは別に、大桟橋には今の「くじらのせなか」になってからは初めて行ったんだけど、これはいいところだね。なんか船に乗ったような気持ちになれるね。


当初は無料会場を昼間に堪能するつもりだったのに、昼過ぎには時間が余ってしまったので中華街へ。
どこでもそこでも唐辛子のストラップと甘栗を売ってて賑やか。
唐辛子のストラップもかわいいし、一つ買ってみよう、と。最初に見た店では300円、次に見たのが3個で500円。3つもいらんよ。
そうこうして見て回るうちにとうとう1つ100円の屋台を見つけて購入。

この屋台の向こうに「80」って文字が見えるんだけど、まさか隣の店で80円で売ってるとは思わなかった。なんか、すげー損した気分。


いったんリゾートカプセル桜木町にチェックインしてひとっ風呂浴びて、夕方に再びみなとみらいへ。
午後6時から夜間入場券1200円で有料会場に入れる。ところが会場横の横浜ワールドポーターズについた頃に雨が降り始める。もちろん傘なんか持ってない。
天気予報だと通り雨みたいなことを言ってるけど、会場に4時間しかいれない夜間入場券。
帰ろうかとも思ったけど、霧雨ていどにまで落ち着いてきたし、せっかく静岡から来たわけだし強行突入。



まず「Y150はじまりの森
ここでラ・マシンなのだが、始まりが19:00。

それまで会場内を見ようと思って驚いた。他に見るものがない。
なんかエネオスの宣伝と、薄っぺらいパネルの横浜の歴史。

あとアートトリック1つ。


隣の「Y150トゥモローパーク」へ行ってみる。ここは「未来シアター」で「BATON」というアニメの上映と、バルーンをスクリーンにして「HOME」という作品を上映する。
しかし「BATON」はちょうど18:25の上映が始まったばかり。「HOME」には全然時間がありすぎる。


しょうがないから「スーパーハイビジョンシアター」に行ってみる。
次の回が18:30で、20分以上かかると言うことなので「ラ・マシン」優先のためいったん戻る。


つーかこれが有料会場の展示の全て。しょぼい。そりゃ客も来ないわけだ。
いくら雨とはいえ、これはないわ。



ラ・マシン」に感動して、
http://d.hatena.ne.jp/RRD/20090614/1245066705
Y150トゥモローパーク」に戻ってきた。
映画館並みのスクリーンで意味不明のアニメ。そのうえ、面白くもなんともない。完全にうまいこと事業に食い込んだアニメオタクの自己満足。


こころからガッカリして、外に出るとバルーンに「HOME」の上映。
ハッキリって内容はクソ。ただし、この上映装置が素晴らしい。作品が終わったあと、地球になったり、青や緑になったり、ちょっと一種不思議な空間。
他の惑星から、その惑星の衛星を見るとこんな感じに見えることがあったりするんじゃないかな。


スーパーハイビジョンシアター」へ。
上映時間の待ち合わせに見てた独立行政法人海洋研究開発機構 JAMSTECのプロモーションビデオがすげー。深海6500がかっこいい。

チムニーだよ、これ。海底に噴き出す温泉。

どっひゃー、この割れ目、どこまで続いてるんだろ?落ちていったらどうなるんだろ?


JAMSTECのホームページでビデオを見れるんだけど、中学生の頃に見てたら海洋学者を目指してたかもしれないな。
http://www.jamstec.go.jp/j/jamstec_news/2009_y150/


時間が来てスーパーハイビジョンシアターへ。
このスーパーハイビジョンがすげー。
映画館並みの大スクリーンに、この輝きと鮮明さで映し出されたら、純粋に映像としての驚きだけで十分に見世物として通用する。リアルすぎて、下手な3Dなんかよりはるかに立体的にすら思える。
昔の映画って観客にこんな驚きを与えてたんじゃないかな。


続いて通される環境マンセー電気自動車マンセーの日産の宣伝の間。
こういう自動車だったら売れると思うよ。


最後に踏んで発電するマットがあって、環境への誓いを書いた紙を投入するとそれが舞う、という部屋があって、ここまで約20分。

つーことで、まったく待たなかったし、1200円だしで、十分に満足したけど、これを2400円で散々並んで丸一日がかりで見た日には、怒りがこみ上げてくるかもしれないわ。