フライト・オブ・フェニックス

静岡ミラノ座1で21:15の回。客入りは25人ほど。
ミラノ座で封切ということは静活としてはB級映画扱いだが、予告編を観てこれは面白いんじゃないか、という直感が当たった。
つーか序盤の墜落シーンで>>14じゃないけど、セルラーで感じた拾い物感があった。
セルラー同様に非常に限られた条件が次々と提示されて、与えられた環境の中で人間がどう行動するかを考えさせられる。
脱出できない環境からどうにか脱出するという映画を作るなら、王道で行けば強力なリーダーの元に一致団結して最後はさわやかに散るなり脱出するなりという「大脱走」のような展開になるんだろうけど、この映画では一癖も二癖もあるプライド高きひねくれ者がバラバラに行動するのが基本路線。
最後に謎の山賊がなんのメリットもないのに脱出劇を盛り上げるためだけに
襲いかかって来たりご都合主義的な要素は多々あれどしっかりとした説得力があって楽しませてもらった。
あと、選曲がいい。冒頭のカントリー調の曲にしても中盤のどんよりした曲、エンディングのアフリカテイストの曲。
音響も不自然に右後ろだけから音がしたりなどして立体感を演出する意図が
感じられてなかなか面白かった。
ラストの開放感・爽快感をどっかで感じたことがある、と気になってたんだけど思い出した。
ショーシャンクの空に」だよ。
あのジワタネホの海上を飛ぶ場面とフェニックスが砂漠を飛ぶ場面。
海と砂漠の違いこそあれよく似てると思う。