真夜中の弥次さん喜多さん

MOVIX清水9番スクリーンでSBS試写会。つーか清水で18:30開演って時間的に厳しい。
某Eちゃんから「明日感想聞かせて」って言われてるんだけどどう説明したらいいものやら困ってしまう映画だった。宮藤官九郎にどういうイメージを持っているかを確認する必要がありそう。
前半と後半でガラっと変わる。「ピンポン」のような明るい前半も良かったけどむしろ後半の方がハマって観れた。
思うから存在するのか、存在するから思うのか、哲学の基礎問題みたいなテーマを武器にキモイ映像と強引な場面転換とも合わさってグイグイ攻め込まれたような思いがした。
コギト・エルゴ・スムとデカルトは言ったけど、思わなければ存在しないも同然、思えば存在するも同然。生きているのか死んでいるのか、なんていう思ってさえいればどうでもいいことにこだわっていたらこの映画を理解できないに違いない。
受けとめる力がなければ意味不明のつまんない映画だろうな。
犬に噛まれているのに気づかないネタとか、大人計画で見たような場面にいくつか気づいたのが嬉しかった。
中村七之助を知ったのは例の不祥事でだけど、許すよ。この人は何をしても許される役者の一人だと思う。
長瀬智也。この人はカッコ悪い役の方がカッコイイ。
あとは山口智充。静岡ネタのオリジナルソングなんて初期の「クサデカ」を見てるようで懐かしかった。