ネット古書店事情

ネット古書店がらみのニュースが立て続けに配信されてきた。



ブックオフオンラインの件。文庫オフと統合はするけど、イーブックオフは無関係のようだ。

イーブックオフ(ネットオフ)にブックオフの資本がどのくらい入っているかは不明だけど、資本関係より坂本前会長との人的関係が強くて、坂本失脚の余波としてネットオフとの競合になだれ込んだのだろうか。

相変わらず知恵なく人海戦術でまわしていく方向なんだろう。推測ばかりだけど、古書ネット通販の既に出来上がった大きなマーケットの前では、ブックオフといえど実店舗ほどの存在感もないし、なにより実店舗にはあった「革命家」としての期待感みたいなものがまるでない。

どうでもいい話題。



それよりも注目したいのは春うららかな書房の「ほんのきもち」

コミックのレビューを500円で買い取ります、それをpopにしてマンガ喫茶に張ってもらって、マンガ喫茶のお客さんに喜んでもらいます、ってどんなビジネスなんだか。

問題はその買取の基準。全部を買い取るわけではない。

そしてもうひとつ、盗作パクリの類を48時間以内に判断できないだろ。

それにマンガ喫茶のpopって、商品価値があるか?

ニュースサイトを見ただけではそんな疑問でいっぱいになったけど、どうも春うららかな書房のサイトを見ると、レビューの買取・販売というより、レビューを中心としたSNSのようだ。

さすがに春うららかな書房。ここのネット通販は結構古くから分かってる人が本格的にやってる。思いつきとなんとなくと目先だけで動く、企画力はまるでなく、わずかな技術力も無駄に浪費される行き当たりばったりのくせに図体だけはでかいどっかの会社とは大違い。

正しい方向かどうかはともかく、やっとネット古書店でもweb2.0的な展開を見せるところが現れたということか。でも盗作問題は結構難しい課題だと思う。