ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序

「絵と客入りがすばらしい」



静岡東宝1階で18:00の回と20:10の回。

ともにほぼ9割の入り。土曜レイトで300人以上入ってるっつーことは、パイレーツ・オブ・カリビアン3以上の入り。

俺はエヴァはテレビ版でパーフェクトに完結していると思うので、あとの映画だの

コミックだのの展開は便乗商法だという立場。



90分という時間内に、テレビアニメでは第6話の「笑えばいいと思うよ」までの180分をほぼ網羅して突っ込むんだから、進行は駆け足。間とか余韻とか、そんなものはみじんもない。エヴァに乗るのが嫌だーとか、そこに至るまでの葛藤がカット(シャレ)されているので、やや強引な展開であることは否めない。

テレビ版エヴァはコミカルとシニカルとメカニカルがいいバランスで成り立っていたのが魅力のひとつだったと思うけど、今回はコミカルはほとんどない。1話に2回コミカルな場面がある、という点ではテレビアニメも映画も一緒だけど、その1話が方や30分、方や90分。

結果的にシニカルに重きを置くことに。それでいてメカニカルが充実している。

機械とか工場とかを美しいと思えるのであれば、ヤシマ作戦準備の絵図は美術といってもいいものに感じられるだろう。

DD51だと思うけどディーゼル機関車なんかアニメの絵とは思えなかった。あれは

実写を取り込んだりとかしてるの?絵の美しさという点では白眉。



ただ、エヴァをまったく知らない人にはやはりテレビアニメ版を見てほしいし、テレビアニメ版を見て新展開に期待するだけならばこの映画を見る必要はないと思う。