スキヤキウェスタン ジャンゴ

「で、結局、ジャンゴってなに?」



静岡ピカデリー2で9月13日19:00の試写会。



西部劇をモチーフにイタリアで作られたマカロニウエスタンをモチーフに日本で作られたのがスキヤキウエスタン、だって。



2ちゃんねるのスレッドで、スキヤキじゃなくて闇鍋、という指摘をした人に完敗。

それ以上の言葉が見当たらない。

この闇鍋、具がすばらしい。強烈な個性を持った役者がそれぞれ持ち味を発揮している。

桃井かおりがこんな大活躍するとは、とか、おお!こんな人が出てる、とか、香川照之がお得意の狂った日本人を演じてるけど全然浮いてない、とか、佐藤浩市の分厚い唇が全然不自然じゃない、とか、そんなテンション。



小ネタが多い。「なんじゃこりゃあ」みたいな日本人にしか分からないだろうものもあるけどそれ以上に西部劇へのオマージュって多分いっぱいあると思う。そんな雰囲気。詳しい人はいろんなことに気付きそうだけど・・・でも西部劇が好きな人は怒ると思うよ。

俺の親父がちょうど西部劇世代で、もしいい作品だったら親孝行代わりに一緒に

観にいこうかと思ってたけど・・・。これじゃ無理。



闇鍋に例えるならダシが足りない。全体を包み込むテーマ性みたいなものが希薄。

あと煮込みも足りない。あれをやるんだったら石橋貴明に最後に保毛尾田保毛男をイメージさせるような部分が欲しかった、とか、ジャンゴをもう少し何とか、とか着想がいいだけに惜しいと思う映画だった。



まぁでも闇鍋に味を求める方が間違ってるけど。





静岡銀幕週報より

http://blog.mag2.com/m/log/0000227749/