googleアースでは人の心は分からない
「素敵な宇宙船地球号」を見てたんだけどさ。
要は環境を壊す原因である最先端の技術のうちの一つ、googleアースによって地球の環境破壊が明らかになる、という話。実例としてカリフォルニアには2500ヘクタール以上のセコイアの林が伐採禁止という条例があって、業者は2000ヘクタールだから伐採しようとしたけど、googleアースを使って調査すると条例に引っかかることが分かって環境破壊を食い止めることが出来たエピソードが挙げられた。
俺もはっきり言って左巻き思想の持ち主だし、「素敵な宇宙船地球号」も乾貴美子が好きだったからその時代からそれなりに見てるけど、今回の金持ちの道楽具合はひど過ぎ。
セコイアの林はgoogleアースの手柄じゃなくて、金持ちのgoogle社員が金に飽かせてヘリコプターをチャーターして林の写真を撮ったのが手柄だろ。
だいたいこいつさ、プリウスに乗って環境派気取りだけど、だったら晴れた日くらいカブに乗れ、スーパーカブに!
それはともかくとして、アマゾンの森が開発されていることがgoogleアースで一目瞭然、とかってアホか?開発して作ってるのがサトウキビで、バイオエタノールの原料になってるとか、そんな話は無視。
アマゾン開発してるブラジル人の浅黒い肌色も知らないし、もちろん生活も知らない。少なくとも伐採のチェンソーを振り回すブラジル人はプリウスには乗ってねーだろ。
これがgoogleアースの限界。森は映っても人間は映らない。まして心は映りようがない。
かくて先端技術を使った我田引水が始まるってわけだ。