4ヶ月、3週と2日

「単なる共依存では?」



静岡シネギャラリー5月22日15:10の回。客入りは20人ほど。



時間と等価の空気を味わう映画だね。

早くルームメイトのもとに行きたいのに、つまらない話に付き合わされていらいらする、それをイライラしている役者の演技ではなくて、実際につまらない話で時間を潰して客をイライラさせることにより表現して、いかにもカンヌが喜びそう。



この2人って女の子特有の共依存なんじゃないの?

片方も「しっかりもの」に見えて、きっちり相手に依存してる。

気をもんで、尽くして、自分の存在価値を確認して、今回の出来事もいつものこととして片付けて、またいままでどおりの日常が続いていく。



チェウシェスク政権でセクハラまがいの出産奨励という時代背景がうんぬんという能書きもあるんだろうけど、この映画からは当時のルーマニア特有の社会的な事情はまったく感じられなかった。

ただ堕胎が非合法化されているだけの話で。

堕胎に加わることで独裁政権に反旗を翻すとか、そう見えたらよっぽど能書きに毒されてると思う。