イースタン・プロミス

シネギャラリー右側で12:35の回。客入りは40人ほどと大入り。



イギリスを舞台にしたロシアンマフィアもの。

18禁になっているのは、指をニッパでメリメリ切り落としたり、首掻き切ったり、(たいしたことのない)ファックシーン、そのどれかが理由。



かっこよかったなー、ヴィゴの体。あれは特定の競技に特化した肉体ではなくて、どんな戦いにでも対応できる、一昔前のプロレスラーの体、攻撃を受けられる体。ガリマッチョじゃダメージを吸収できないのよ。



残虐ともいえる描写はあっても、見てて不自然な感じはなくそれが必要だったとすら思える。全体として陰鬱とした雰囲気になっていないのは自己投影しやすい善人キャラに危害が加わっていないからか?

ヴィゴの本来の姿は途中で明らかにされる。一大転換の場面ではあるんだけど、特段驚きはしなかった。こういった転換のある映画を見てきていることもあるけど、そういう存在であってほしいという希望が心のどこかにあったんだろう。



映画のエンディングは一連の出来事の結末ではない。そう考えるとこの映画の主人公は実はヴィゴではなくて、ナオミ・ワッツと赤ちゃんのほうではないかと思う。