銀河鉄道の夜

浜松科学館で15:00の回。客入りは200人近くでほぼ満席。

KAGAYAスタジオのプラネタリウム番組。

去年からやってて、今年も続映。



はっきり言って看板に偽りありすぎ。

まず「プラネタリウム番組」っつーけど、プラネタリウムじゃないでしょ。正しくはプラネタリウムを投影するドームに映写するアニメ。

最初に午後8時の浜松の夜空なんかを見せられたものだから、夜空の差が歴然。



ビジュアル化困難といわれた「銀河鉄道の夜」の幻想世界を徹底考察し鮮明に再現

確かにこれはハイレベルに再現したと思う。でも超ショート。



もともと38分の番組に多くは望んではいなかったけど。

ただ、銀河ステーションとかサウザンクロスとか、カンパネルラー!とか、そういう「さわりの部分」(そういえば「さわり」の誤用がニュースになってたっけ。出だしではなく、盛り上がるところという本来の意味で)計5分くらいだろうか、ストーリーなんてそれだけ。

あとは原作読んでくださいノリ。



じゃ残りの時間が何かといえば、音楽に乗せて汽車が走ってる。

確かにこれ、すごい映像だと思う。そうなんだよな、宮沢賢治銀河鉄道って松本零士銀河鉄道と大きな差があって、方や星空を背景に走り、方や星空の中を走るんだよ。

この汽車が走る星空に包まれた川のほとりが、ものの見事に北上川なんだ。もちろん北上川の源流から河口まで知ってるわけじゃないけど、俺が賢治の足跡をたどって歩いた範囲の北上川をロマンで彩るとまさにこの映像そのものになる。

個人的にはこれだけ2-3時間回してもらってもあっというまに時間が過ぎそう。



だから、っつって仮にも「宮沢賢治原作・銀河鉄道の夜」と銘打ってるんだから、それなりにストーリーはまとめてほしかったし、これだったら予告編つーか「トレーラー」というべきものだよ。



つーことで極端な消化不良に陥ったものの、一方で心から満足したのも確か。でも他人には薦められないわ。