教会ですごすクリスマスのまとめ

  • 音楽礼拝に行ってきた


日本キリスト教団静岡教会の音楽礼拝に行って来た。
礼拝って言葉から分かるとおりプロテスタントの教会で、俺の宗派とはちょっと違うんだけど。
簡単に言えば礼拝というのがプロテスタント、ミサという言葉を使うのがカトリック、そして俺は真言宗


でも別に全然いいんだよね。
真言宗の立場を離れてものを言う。日本人の宗教理解にはバカなものが多すぎる。
晦日に寺に行って、正月に神社に行って、下手すりゃ8月15日には靖国神社護国神社に行くのに、どうしてクリスマスに教会に行く気が起きないのだろう。そこがまったく理解不明だ。(梅田望夫


馴染みがないから敷居が高いのかねえ?密閉空間に閉じ込められて、なにされるか分からないのが不安なんだろうか?除夜の鐘も初詣もオープンスペースだもんな。
来年には教会に行く人が一人でも増えるように、聖堂の中でなにが行われているのか、ちょいとまとめておく。

  • いつ、どこにいったらいいか

まず礼拝のスケジュール。
静岡教会の場合はホームページhttp://www.h2.dion.ne.jp/~s-church/があってそこで知ることが出来る。大き目の教会だったら、クリスマスシーズンにはなにかしらのミサなり礼拝なりがあるはず。協会の塀にはたいてい掲示板みたいのがあって、そこで行事は告知されることが多い。


近所の教会が分からなかったらハローワークだったかタウンワークだったか忘れたけど、とにかく職業別電話帳で調べる。電話すれば教えてくれる。
ただ、この場合に気をつけなきゃいけないのがキリスト教以外の宗教の存在。仏教でも教会を名乗るところがあるしhttp://d.hatena.ne.jp/RRD/20081214/p2金光教あたりの新興宗教も教会という言葉を使う。
そしてなにより、統一教会こと「世界基督教統一神霊協会」。正式名称で「教会」ではなく「協会」であることに注目して欲しい。まかり間違っても関わらないように。

  • どうやって入ったらいいか

で、ミサなり礼拝なりの当日。
服装は気にする必要なし。
今日の場合だと受付があって住所と名前を書いた。ここが高い敷居のひとつかもしれない。
気になるなら偽名でもok。ここで別に会員名簿みたいのがあって照らし合わせたり、個人情報を集めてあとでダイレクトメールを送るわけじゃない。ただの習慣。仏教の場合なんかはこの名簿をお供えすることがあって、偽名を書いたらご利益がないかも、だけど。
まともなキリスト教、仏教なら決して押し売りめいたことはしない。一応念のため、俺の場合はアパートの部屋番号は書かない。



受付でプログラムと機関紙とキャンドルを渡される。
中に入ると聖堂はこんな感じ。

長いすが並んで200人ほどが入れる。関係者以外の礼拝中の撮影はマナー違反なので、写真はここまで。

  • どう振舞ったらいいか

今日の音楽礼拝はオルガンの前奏から始まって、伝道師が聖書を読んで、聖歌隊が賛美歌を歌って、全員で賛美歌を歌って、の積み重ねでイエス生誕の前後を再現していった。


で、その聖歌を歌えるか、っつーと、歌えるのと歌えないのがあると思う。
極端な話、「きよしこの夜」だって聖歌だもんね。
歌えなくても、曲自体は短いし単純だし、今日はプログラムに楽譜が書いてあったし、まあなんとかなるよ。音痴のフリをしてうなってれば全然問題ないし、歌わなくても目立つわけでも怒られるわけでもない。


キャンドルサービス。
ローソクに巻いてあるアルミホイルは点灯までの間に、燭台に見えるように形を整えたい。火のついた蝋燭を持って回ってくる人や隣の人からもらい火をする。
200本以上のロウソクが輝く時間はやはり特別だよね。キャンドルサービスとは、イエスをたずねる東方の学者を導いた星の光をイメージしてるんだってさ。
消す時には指示がある。仏教と違って息で吹き消す。


お祈り。祈祷とか祝祷とかある。
神道だと礼したり手を叩いたり、手を擦るなとか、いろんな儀式があるけど、実はキリスト教の場合は結構自由。
指を互い違いに手を組んで額につけるような人もいれば、そもそも手を組まない人も少なくない。宗派によっては万歳して神の愛を全身で受ける人もいるらしいけど、これは話にしか聞いたことがないなー。
大切なのは祈る気持ち。祈る気持ちがあれば当然の形ってものはある。真剣な面持ちになるはずだし、頭は下がるはず。
アーメンを言うタイミングは難しい。慣れると分かるし、だからほぼ一斉にアーメンが来るけど、これは口に出すことを気にしなくていいと思う。


献金
入口で献金袋を渡されるので気持ちを入れて用意しておく。献金の時間があって、黒い袋が回ってくるのでその中に献金袋を入れる。献金袋だけ入れてゼニを入れないことも可能。気持ちだからね。
去年の報告を見ると20万円だったそうで、一人当たり1000円程度というところ。静岡教会のは全額、他団体に贈呈されるようだ。その中に山谷兄弟の家がある。そこの単純な施しとは違う活動には思うところが多いのだが、それはまた別の機会があれば。

  • 来年のクリスマスは、ぜひ教会へ

クリスマス中止
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081127_2008_christmas/
みたいな書き込みをこの季節になるとネットでよく見かけるんだけどさ。
一度教会に行ってごらん、って。こういう日だよ、ってところは知っておいて欲しいんだよね。特別の祈りの日ではあっても、それは生活の中の普通の一日だってことを。普通にダラダラ遅刻してくるし、祈りに見えた居眠りしてる奴とか、子供はギャーギャー騒いでるしさ。
牧師さんは、イエス様が冷たい馬小屋で貧しく清く生まれたから、クリスマスは清い日なんだって言ってた。
その清さが大なり小なり心の中の一部分を占めている人が大勢・・・とはいえなくても少なからずいる。加藤一二三九段みたいにね。そして俺は加藤一二三九段からいろんな力をもらってる。
http://d.hatena.ne.jp/RRD/20081211/p1
そんなことの積み重ねで、この社会は出来てるし、俺たちは生きている。それで十分じゃん。
クリスマスだからって騒いでる奴は、年中騒いでるんだから、それをぶっ潰すんだったらクリスマスじゃなくて年中ぶっ潰さなきゃ。


全ての貧しさが、清さにだけつながりますように。俺はそれだけをお祈りしたよ。
特に心の貧しさが清さにつながるといいな、って。本当だよ。
じゃ、いいクリスマスを。


日本キリスト教会静岡教会のクリスマス音楽礼拝が終わった後に送り出しをする聖歌隊