角の焼酎割り

すげー発明をした。
「ウィスキーが10倍に増える法」と言ってもいい。


先代の鈴々舎馬風の噺を思い出した。演目は失念したが、裏情報を書いた本を売るという内容。
「ひとつき10円で食える法」  → ところてんを食え(一突き)
「タダで汽車に乗る法」 → 車掌になれ
「酒なくして酔える法」 → ビールを飲め ウィスキーならなお良し(サケといえば日本酒の時代)


普段ウィスキーは飲まないんだけど、安かったのでサントリー角瓶の大きいのを買ってきた。
ブレンデッドウィスキーっつーのもいろんな評価があって、最近増えてきたシングルモルト至上主義者からは軽蔑の的になったりする。


ウィスキーは大別してモルトウィスキーとグレーンウィスキーとがある。
モルトウィスキーは麦芽を原料にした香りの高いウィスキー。
グレーンウィスキーは穀物を原料にして香味には欠ける。
この2つを混ぜたのがブレンデッドウィスキー。安価なグレーンウィスキーに、モルトウィスキーで香り付けした大量生産向けのまがい物扱いされることもある。なにせグレーンウィスキーの製造原価はモルトウィスキーの3分の1とのこと。また、蒸留所の生産能力は20倍にも至るという。
http://www.sakebunka.co.jp/archive/culture/001.htm


ところが、グレーンにはグレーンの味があって、その味をダシと表現する人もいる。
http://allabout.co.jp/gourmet/whisky/closeup/CU20030415A/


このダシを極めたのがサントリー角瓶シングルモルトと違って、いくら水割りで薄めても旨みがまったくと言っていいほど変わらない。だったらこれを安い甲類焼酎で割ったら?
試してみた。10倍割にしてもウィスキーとして認識できる。ちょい辛いけど。確かに香りもないけど。でも、ウィスキーの味がする。15倍になると無理。