ノモンハン/天皇伝説

静岡県男女共同参画センターあざれあ大ホールでの上映会。
ノモンハンは18:00からで客入り30人強。
天皇伝説は19:30からの予定で実際は20:00から。客入り50人ほど。

ノモンハン」と「天皇伝説」、この2作は続きものになってる。
ノモンハン」は福島大学OBで金を出し合って作った、というような説明があった。

ノモンハン」はノモンハンが舞台になっているのではなく、ノモンハンから
帰ってきた陸軍大佐が、息子の少尉を自殺で亡くし、その原因がヨメの密通、その密通相手が実はノモンハンで関わった皇族士官、で、このヨメを問い詰めていくんだけど、アップ多用で、俺、ババアのアップこんなに見たことねーよ、って部分もあるんだけどヨメの役回りと顔のアップが、どうにも妙なエロさを持っていて、なんの映画を見てるのか、分からなくなってくるくらい。


つーか、ただ語るだけの単調な内容の割に、地味に惹かれるものがあった。


天皇伝説」は「腹腹時計」路線のアクション。
託されたビデオに真実が写ってる、ってその内容がすごい。
橋本竜太郎が南朝だってんだから、と思ってググってみたらこれって結構有名な話なのね。

あと皇族の名前がポコポコ出てくるんだけど、正直皇室にあまり興味がないので、誰がどうとか言われてもよく分からん。
ただ、このアクションが地味に面白いのは分かる。


多分、汽車を使ったアクションがすきなんだろうな、俺。
ロープウェイの攻防とか、手に汗握るという嘘はつけないけど目はなかなか離しにくい。


2作品通じて、バカ映画としてみるならば、バカ映画としての
ツッコミどころがない。
まともな映画としてみたらツッコミどころは多数あるんだけど。
じゃあ、いいところがないじゃないか、って言われそうだけど、後ろでカタカタ映写機の音がして、スライドを映す用のスクリーンに女の肌の生々しい肉感というか、抑えた色合いの重々しさというか、普段映画を見るときに意識しない、フィルムというものの存在感をここまで感じられる作品は日本映画では少ないんじゃないかと思う。

その点での価値はあるんじゃないかな。