羽越線をひたすら南下

五稜郭10:17の普通列車から海峡線で青森、奥羽線で秋田、羽越線で新潟と普通列車を乗り継いでひたすら南下。
とはいえ、時間的な制約で木古内・青森は特急白鳥18号でショートカット。
これもおかしなルールで、津軽今別まで乗車の場合は青春18きっぷで乗れるんだけど、青森まで乗ると木古内から津軽今別までの乗車券も必要になってくる。これが3,680円かかるから痛い。しかしそうしなければ3時間以上のロスが出る。厳しい。


弘前で1時間ほど余裕があるんだけど、12:46の秋田行きに乗ったが最後、接続が良過ぎて買い物なんか出来ない状態で日付を越えるのが分かってる。イトーヨーカドーで飲食物を買い込む。
このルートは20年ほどなにも変わってない。強いて言えば青森・秋田間の12系客車や秋田・酒田間のディーゼルカーだった車両が味気ない701系電車に変わったことぐらい。
大館で高校生が大量に乗り込んできて、東能代で大量に降りたのと同数が乗り込んで、森岳鹿渡で少し降りて、八郎潟で大量に降りたのと同数が乗り込んで秋田。
聞くでもなく聴こえてくる会話、女子高生は相変わらずバカだし、男子高校生は相変わらず幼稚だし、20年間なんにも変わっちゃいない。

秋田からは満員の酒田行き。新屋で立ち客がいなくなり、羽後本荘仁賀保・象潟でガラガラ。酒田までは貸切状態。


酒田からはお待ちかね、昔ながらのディーゼルカー。さすがに貸切状態とはいえロングシートの電車じゃ飲めないけど、ボックスシートディーゼルカーなら飲めるよ。夜はすっかり暮れている。
普通列車普通列車であるがために、罰せられるかのように停まる駅に乗降客はない。流れゆく景色に人の明かりはなく、銀河鉄道が宙を走っているのかと見まごう時間が流れる。

無聊の慰めは力強きディーゼルのエンジン音。わずかに開く半自動ドアからはかすかに冷気が漂う。闇で見えないが、山には雪がまだ残っていそうだ。
村上で新潟行き。昔は村上から新宿行きの文字が見えた。ムーンライトえちごが客席を逆さにして爆走していたものだ。


雪残る 羽越路をゆく ディーゼルの音 腹の底 夢の都へ